愛と憎しみは重ならない

人生を楽しんでいる人
また夢や理想を実現したりして
現実を変えられる人々には
ある共通する性質が必ず備わっている

確かにある目的に向けて
ひたすら進んでいく努力はあっただろう

だがその「性質」というのは
そうした外の障壁を乗り越えるような努力
すなわち外向きの意識とは無関係であり
常に”内側”に向けられているものとなる

その性質とはなにか?

それは「悪い癖」を断てる力のことだ

彼らはそれまでの固定していた循環を
レールチェンジする度量を持っている

つまり彼らが持つ「強さ」とは
目の前の敵や難関を打ち砕く強さではなく
「自分を乗り越える強さ」にあるわけで

言いかえれば
無意識な心に流されないということだね

そしてその「強さ」によってこそ
現実は鎖を解かれたように変化しはじめる

 

“いまの自分”がみえないもの

しかし「悪い癖」といっても
思考や感情が起こすいつものパターンや
気づかないままに繰り返している
生活習慣など様々ある

身近なところなら
カフェインや糖質がそうだが
今回はそれを話の糸口にしようか

たとえばよく話すように
私はコーヒーが好きでね

長年嗜んでいることもあって
いろんな道具や知識も身について
友人たちとコーヒー談議で盛り上がったりもするが
驚かれるのは私が毎日飲まないということだ

だが後述するように
依存していないからこそ真に愛好家でもある

参考に話しておけば
サイクルは不定期に変更したりするけども
いまなら4日おきに
「コーヒーの日」が巡ってくるように
スマホのカレンダーに登録している

月曜日の次は金曜日
その次は翌火曜日という具合だね

もちろんコーヒーの日だからといって
何杯も飲んだりしない

テラスやカフェでカップ1杯だけの
素敵な時間を楽しんでいる

 

さて、カフェインの体内作用については
これまでたくさんの手記や回答で
詳しく話してきたので省略するが

午前中に頭が重いからとか
昼食後の眠気を覚ましたいからといって
コーヒーを常飲していると
どんどん悪循環にはまり込むことになる

午前中に頭が重いことや
昼に眠気がやってくるのは
日頃よく眠れていないからであり
その大きな原因のひとつが
常態化したカフェイン摂取にあるからだ

日常的な習慣になってしまうと
コーヒーを飲んですっきりしたところで
その効果の持続は短くなってくる

むしろ効果が切れたときの反動の「重さ」が
日中の大部分を占めるようになる

そして最も重要なことは
カフェインによって覚醒したとはいえ
その”偽りの覚醒”には
どこか心の焦りが潜んでいるということだ

やる気や意欲が高まっているその背後で
焦りやプレッシャーが漂っている

これはコーヒーが生活の一部になっている人は
なかなか気付かないことであって
気づくには完全にやめてみるしかない

仮にコーヒーをやめようと決意して
数日間の頭痛や倦怠感、
「どうしても飲みたい」という脅迫的な欲求など
そうした禁断症状を超えたとき

カフェインによって高まっていた
あの優美で安らかな感覚が
実はそもそものゼロの状態だったのだとわかる

なにもしないことが一番の幸福だったわけで
つまり知らずのうちにカフェイン依存していた場合
コーヒーを飲むことで
その瞬間が高まっていたのではなく
それ以外の大部分を下げていたんだ

 

幻想への代償

私たちの時代は
いろんな娯楽や嗜好品で溢れているが
それらに安らぎや喜びを求めるようになると
大事なものを見失うことになる

なによりこのゼロの状態、
すなわち”真の覚醒“には心の焦りや不安がない

いつもなら心が騒ぎ出して落ち着かなかった夕刻が
いまや穏やかで美しい黄金の世界にみえている

だからカフェイン摂取をやめてまず気づくのは
(気づく意思がなければ気づけないが)
以前なら「災難だ、不幸だ」と捉えていた物事を
まったく慌てることなく
穏やかに対処しているようになるということだ

つまりまったく災難ではなかったのだとわかる

日常的なカフェイン摂取によって
心の底に定在していた焦りが
すべての物事を”ねじ曲げて”みせていたわけだね

それによって他人や物事への反発が起こり
その選択によって人生は陰鬱なものになっていた

こうして書けばまるでコーヒーが
人生を不幸にするだけの悪者みたいだが
しかしコーヒー自体が悪いわけではない

そんなこといえば
人間世界の何も楽しめなくなるからね

だが「楽しむ」という範囲を超えて
それに依存してしまうとき
もう自分自身の人生を歩めていないことになるんだ

ゆえにもしあなたが
以前のように穏やかでなくなったとか
深刻に考えるようになったとか

さらには心を解放する楽しみを
やたらと外部に探すようになったとか

そういう「異変」が起きているならば
カフェインのみならず
生活習慣を見直してみるといい

あなたは毎日が不幸なのは
困らせる「あの人」のせいだと思っているが
実はその人が困った存在にみえている己の心に
本当の原因があるのかもしれない

いわばコーヒーを飲んで
「スッキリ」していることが
実は多大な代償を払っていたりするわけでね

宝くじで確実に儲かる方法とは
それを買わないことであり
ゼロという”最大値”を基準にして
人生を眺めたときに
本当の原因がみえてくるんだ

 

罪と現実

そしてもうひとつ重要なところにも触れておこう

たとえばこうして話を聞いてれば
「よし私もやめよう、控えよう」と思うだろう

実際これまでもカフェインなりアルコールなり
やめようとしたことは何度かあるかもしれない

もちろんしばらくは忍耐勝負となる

物質的には体から抜けきっても
それで当たり前だった体性感覚が
本来の状態に戻るにはまだ時間がかかる

体性感覚については以前のコメント回答
参考になるので引いておくよ

──

たとえば白蝋病というのがあって、チェーンソーなど強い振動がある機械を使う職業や、またエンジンの振動に常時触れているドライバーなどが患う症候なんだけども、慢性的な手のしびれや痙攣、感覚の低下などが生じてくる。

だがこれと”同じ傾向”は、Wi-Fiなどの高周波に限らず、たとえば夜間に浴び続ける照明、一定の室温を保つエアコンからも影響を受けるといえる。

つまり体性感覚が本来のあり方から変異してしまうわけだが、重要なのは健康被害だけでなく、日中のモチベーション低下や人生が無感動になるのもこの変異によって引き起こされるということなんだ。

──

カフェインを例にするなら
禁断症状と戦っている期間においては
コーヒーのことを考えることでさえ
ひとつの犯罪のように感じるわけで

自分の心に負けてしまえば
その後ろめたさのまま
カップに”黒い液体”を注いでることになる

だが話したように
その場の自分を”スッキリさせたい”がために
まさにコーヒーの残りかすのように
罪責感が潜在意識に溜まり続けるのであって

この罪の意識が”スッキリしない現実”を
引き起こしてくることになるんだ

これは言いかえれば
人であれ物事であれ何かに執着すると
必ず両面感情アンビバレントな念が生まれてくるということにある

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