存在性という天秤

幸福は得るものではなく
最初からそこにあるものだ

つまり不幸だけがあり
それが取り除かれたとき
本来のあなたである
“幸せ”が姿を現す

だが不幸がなければ
本来の至福に気付くことがなかった
ダイヤモンドは自らの輝きを
知ることはできない

「自らの輝きを知ることはできない」
これはもちろん、人間的な後付け解釈だ
それ以前にある”前提”を
理解しなければならない

つまりダイヤがなぜ
ダイヤであるかといえば
対象がそこに起きているからだ
つまりダイヤを観る人がいるから
ダイヤはダイヤとなる

だから自他分離(不幸)がなければ
それはダイヤでも何でもなかったのだ

 

存在性という天秤

あなたがなぜ
二元対立の世界にいるかといえば、
あなたが二元(自他分離)を
“生んだ”のではなく
二元性の中で
あなたが”生まれた”ということ

つまりあなたの生みの親は
分離という苦なのだ
それが起こったからこそ
あなたはそこにいる

外の何かがあるから
同時進行であなたがコンセプトされる
メイド・イン・ドゥッカ(苦)だ

生とは「あなた」と「対象」の
天秤のことであり
その天秤(超越)を悟ることで
この世が何なのかに
気が付くことができる

すべては対の関係なのだ
物を触れば
触れたあなたと、
触れられた物がある

誰かを思えば
思うあなたと
思われる相手がいる

その天秤仕掛けがワンセットだから
バランスが取れている状態、
つまり天秤がその意味を成さず
両極が同一のものであるとき
悟りの扉が開く

繰り返させてもらうが
あなたが自他分離を作っているのではない
あなたが自他分離そのものなのだ
だから自分がどうにかしようとしても
それは余計に天秤を偏らせてしまう

そうではなく均衡点にて
分離は”意味を成さなくなる”のだ
そこでひとつとなる

今回はそうした
存在することの前提を踏まえながら
天秤そのものに気付いて
究極の安堵と自由に気付けるよう
導いていこう

 

生き方のコツ

何かが欲しい、
何かになりたいという思いが強いほど
「苦」は大きくなる
つまり天秤が大きく偏っている

あなたが苦悩に包まれているほど
強い思いを抱いているということだ

人生は頑張ものでもないし
努力するものでもない
名誉を手に入れるものでもない
楽しむものなのだ

釈迦の言葉の通り
この世には幸福などなく
不幸だけがあるから
それを取り除けばよい、だ

だから”生き方のコツ”としては

好きなことを探すというより
好きじゃないこと
自分には合っていないことを探し
それをやめるのだ

あなたは苦手を克服することに
生を費やしてきたが
単にやり方を間違っていた

それを”やめること”が
克服なのだよ

きっぱりやめ続けていく
するとその苦悩が消える

さてここで理解を深める必要がある
「やめる」とは何だろう?
これは「無為自然」と同じことを
指している

やらずしてやっている
やめずしてやめている

単純にやめられないものも出てくる
例えば仕事などがそうだ

あなたがなぜ仕事が苦なのかといえば
それをどうにか受け入れようと
努力をするからだ
つまり「仕事」が苦なのではなく
そこにいる上司や顧客が苦なのではなく
それをどうにかしようとする
あなたの「やろうとしていること」が
苦なのだよ

仕事を辞めてしまえば
それはそれでスッキリするが
それは仕事から離れたからではない
あなたの中で努力が消えたからだ

今度は次の収入源を探すという
努力が始まるから
結局は自分の幻想の中で奔走している
ということになる

他者に対しても同じ
相手を受け入れようだとか
相手に認められようとすれば
そこに「行為する自分」が生まれる
エゴという脂肪でみるみる太り
天秤は大きく傾き
自力で浮上させることは不可能となる

だからその努力を一切放棄するのだよ
関わりの中でそれを捨て去る
それは湧き起こる「問い」や「疑念」を
そのままにしておくということだ
ただ眺める、という表現が
ニュアンスに近い

すると問いと問いが
イーブンの関係で釣り合ってくる
二元の天秤はその意味を成さなくなり
崩壊する

だがあなたは言う
「理解しました」
「でも一生このままの仕事ですか?」

また天秤は傾き出すだろう
そういう思考をやめるということだよ

天秤自体が崩壊すれば
また新しい天秤が作られる
なぜなら、先の通り
あなたが存在していること自体が
天秤の極だからだ
必ず対極がセットされる

仕事が苦痛でたまらないとき
自分への努力を捨て去れば
苦が消えると同時に現実も動き出す

世界は心の投影なので
当然そうなる

人生の光景とは
仕事であれ恋愛であれ
自分の概念世界だということを
深く刻んでおくことだ

 

旅の最終地は自分の家

イエスの放蕩息子の話がある
己に向き合い
そして己に帰還するという旅の話

あなたが苦悩に打ちのめされ
何度も自己嫌悪に陥ることは
自分をより成長させてくれる

生まれた最初から
誰とも関わらず世間にも触れず
ずっと山奥で座っていて
どこにダイヤの輝きがあるのだろう
つまり自分の中の輝きに
気が付くことができない

だからエゴやマインドは
あなたを導く必要な存在といえる
そこにあっても良いものなのだよ

苦難に満ちた日々の方が
輝かしい思い出となるのはそのためだ
対象があなたを輝かせていた

だが大事なのは「いま」だ
いまここで天秤に気付くことが
すべてなのだ

そのバランスが保たれるとき
あなたは自由になる

 

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コメント・質疑応答

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  1. 匿名 より:

    自分への努力を捨て去るとは、何かになろうとする願望を捨てると言うことでしょうか?「仕事への努力を捨て去る」だと意味が通じるのですが、「自分への努力」と書かれているので少し混乱がありました。

    • -自分- 涅槃 より:

      匿名さん

      つまり自分という存在自体が
      努力により形成されている

      生きることが死の抵抗であるようにね
      そんな生はよろしくない
      ただ逃げるだけ
      ただ生き延びるだけ

      自分にとって「良いこと」だけを集め
      嫌なことは排除する

      だが宇宙の循環には逆らえず
      何を手に入れようとも
      いずれ「抵抗」は押し潰される

      あなたが死を受け入れるとき
      すべてを放棄することになる
      つまり抵抗をやめるということになる

      「仕事への努力」を捨てるのではなく
      「自分が努力しようとする姿勢」をやめるのだ

      仕事は美しいものだ
      内容は関係がない
      そこに行為があり
      その行為に入ることができる

      つまり瞑想となる

      だが「自分が仕事をしている」となると
      その行為は消え、行為者がそこに現れる
      行為者は決して行為ではない

      だから何をどう頑張っても
      抵抗しか生まないのだよ

      まだ難しいかもしれないが
      行為の中に入るようにしなさい
      あなたの問いは
      波の如く砂浜に消滅するだろう

  2. マリー より:

    自分さん、こんばんは!
    今日の内容はタイムリーでした。
    まだ理解できない事もありますが、
    とてもわかりやすかったです。

    • -自分- 涅槃 より:

      マリーさん

      こんにちは

      手記は核となる部分は同じだが
      アプローチがそれぞれ違う
      だからあなたが
      ピンとくるものだけでOKだ
      後は読み捨てなさい

      スピリチュアルはそのテーマゆえに
      「自分は間違っていて、進化すべきだ」
      そう誰もが誤解する

      そうではなく
      そのあなたが鍵なのだ

      そこにいるから物事があり
      その全体が背景にある

    • マリー より:

      はい!わかりました。
      あまり理解できないものは読み捨てます。

      それと自分を責めるのはやめます。
      以前自分さんからアドバイスもらったように
      揺るぎない信念を持ちたいです。

    • -自分- 涅槃 より:

      マリーさん

      あなたはそこにいると同時に
      数百万の認識機能が起きている

      それらは光であり
      あなた自身なのだが
      マインドはそのすべてを
      受け止められない

      だからいまの段階では
      何か響くものだけを受け取っていきなさい

      そして瞑想的に在ることも
      心掛けていくことだ

      瞑想はマインドをも俯瞰するから
      世界のあるがままを感じることができる

      そうしてキャパシティを広げていき
      やがて世界があなたと同化するときがくる

      あなたはあらゆる苦を超越し
      すべてを包み込む境地にいるだろう

      ゆっくり歩いていきなさい

コメント・質疑応答

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