頭だけが見えない

まず根本的に間違えていることを知る
何を間違えているのかといえば、全部だ

例えば自分の身体を見る
腕や胴体が見える

あなたは当然それが自分自身だとしているが
ではその腕や胴体が見えるのはなぜか?
その肉体の内部に入ったこともない
自分で細胞分裂や血液の循環、
内臓を動かしたこともない
爪は伸び、胃腸は勝手に消化を続け、
傷は修復される

さらにその辺に置かれた「物」や
自分以外の他人と同様に
離れた場所に自分の肉体を見るのは
どういうことだろう

あなたが腕ならば
腕であることを知ることはできない
だが見えてすらいる
つまり腕とは別のところから
腕を見ているということになる

頭?

あなたのその場所から頭は見えない
鏡に写した姿はあなたではなく鏡である
それも腕と同様、
あなたは鏡は見られるが
自身を見ることはできない

では頭はどこにある?
両手で頭らしきものを触ってみる
感触が伝わる

あなたはその「感触」でそれが頭であると定義する
過去の記憶やらイメージやらで
「これは頭だ」とする

いいかい、そこにあるのは頭じゃない
感触だ

つまり首から上のない光景をいつも見ながら
あなたは自分の人生というものを生きている
だけども腕も胴体も
あなたの視界に収まっている
そのシーンの一部
肉体、それはあなたではなかった
なぜならば、見えているからだ
その内部の様子すら知らない
見えるのは外側
見えるのは動き
すべてあなたの視界の中にある

あなたが唯一見ることができないものは
その頭
なぜ見ることができないのか

見えたら困るからだよ
すべてがバレてしまう
あなたが思い込まされてきた
その全てがデタラメだったことがわかってしまう

あなたがその認識の中から
首から上を切り落としたとき
理解に近付くだろう

そこには何もなかったのだ

よいかな?

この認識すら「デタラメ」であるということ
どこにも真実がないゆえに
すべてが真実であるということ
何もかもがただの思い込みであるということ
そういったことを見下ろす位置に立ちなさい

 

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コメント・質疑応答

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  1. より:

    なるほど。それもまた一つのフィクションとは言え、自分が実は首なし人間だったとすると、今までの人間としての自意識が解体して多少生きやすくなるかも

    • 自分 -涅槃- より:

      >>鯤さん
      悟りの境地とは
      人間的に理解していたすべてが
      まったく逆であったことを知ることの到達点のことだ

      あなたが歩く
      当然あなたは自分が進んでいるとする
      実際は風景が迫ってきている
      だがその事実を受け入れると

      あなたが進む
      風景がこちらに来る

      その両者が同時に起こるとき
      あなたは「一歩も動いていない」となる

      歩いているのに動いていない
      その矛盾
      これがマインドを超えた領域のことだ

      矛盾がただそこにある
      それが真実なのだよ

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