「 あなたの正体 」 に関する一覧を表示中

愛の中で失恋をする

聖書には読みかたがあって そのまま読むと 壮大な神話にしかみえないけども あれは人間ひとりの世界を描いている つまり最初のページから最後まで あなたのことを書い …

何もないところに

お菓子を口に放り込むと 味がひろがる 何もなかったところに 味がうまれる でもすぐに消えていく 氷を触ると 指はその冷たさを感じる 何もなかったところに 感触が …

大切なひとと永遠に結ばれるために

失恋したときや死別してしまったとき どうして悲しいのか 考えてみたことがあるかな 大事なひとがもうこの世にいない もう自分のそばにいない それは失恋も死別もおな …

湯呑みを置いたとき

何十年、あなたと暮らしている母が ミカンをむきながらこう言った 「実はあなたの本当の親じゃないのよ」 一瞬呆気にとられる 「‥え?」と声を出せるまでの ほんの束 …

Cadd9

ギターを小脇にかかえて コードをじゃらんと鳴らす いくつかの単音の集まり それはまるで 自分のみてきた人生 良くも悪くも たくさんの人と関わり 良くも悪くも 街 …

第六感をものにする

人間をものすごく抽象化してみてたら 口と肛門しかない、 いわば摂取と排泄の1本の管となる もちろん尿道口や汗腺でもいい 肺における空気の出入りでもいい つまりイ …

大きな光がゆっくりと変化を続けている

イメージしてみてほしい すごく大きな真っ暗な空間に 色のついた光がぼやっと浮かんでる ピントの合わないビデオカメラで 夜の街を撮影してるみたいに ただ丸い光が浮 …

温もりは「非売品」

さて今日も世間に打ちのめされてきたね 優しくない人が多いし こないだ優しいと思っていた人は 今日はなんだか嫌な感じだった 自分はこれだけ頑張ってるのに 誰も褒め …

「現実」の説明書

この世に存在するすべては 「それとそれ以外」を必要とする 表現は様々だが いわば表と裏の二面があって それが成り立っているということである 物であれ出来事であれ …

誰もいない

歌川広重の描いた浮世絵のなかで「大はしあたけの夕立」が昔から好きでね、あの絵を眺めていると、雨の湿った匂いや豪快な雨音に取り囲まれているような感覚が開いてくる。 …

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