他人は存在しない

“他人”は存在しない

だがそれは
自分以外の人々がいないのではなく
自分こそがいないということにある

いつも話していることだね

そこを取り違えると
他人は”実在”となり
あなたを常に困らせ続けることになる

いいかい
他人”しか“いないんだ

この「他人しかいない世界」を
あなたは魂の体験としてみているわけで
“自分”はこの世界の影にすぎない

この世で暮らす人や出来事の”反応”としてのみ
自分は現れるだけ
ゆえにそもそも自分はいない

自分などいなかった世界

自分がいないこそ
“他”人はいないんだよ

 

鏡に閉じ込められたマリオ

さてこの
「他人しかいない世界=”他”人はいない世界」を
あなたは経験してるのだけども

つまり
世界を一色に塗り潰そうとする自分などいない
多種多様で豊かなこの世界
あなたの人生そのものにある

たとえばいろんな思い出があるね

いろんな場所をみてきたし
いろんな人と会ってきた

だがあなたがこの世界そのものゆえ

だから”あなた”とは
すべての他者であり
すべての出来事なんだ

ところで
“自分”は他者や出来事によって
生まれる幻想だと話したけども

しかし他者や出来事もまた幻想にある

なぜなら1秒前の光景さえ
もうどこにもないからだ

すべては通り過ぎていくだけ
それを留めておくことはできない

それゆえ「この世という幻想」のなかに
さらに自分という幻想が生まれているという
二重の幻想構造にある

だからこそ自分に同一化してしまうと
この世が幻想に思えないんだ

たとえばマリオのゲームを作った人は
ゲームが幻想だと当然知ってる

だがゲームのなかで生まれたマリオ
つまりそのゲームによって
思考を与えられているマリオは
ゲームが幻であると”考えること”ができない

なにを考えても
それはマリオにとっての現実であるからだ

すると他者は紛れもない”実在”であり
そんな他者との葛藤が
人生そのものだと思い込んでいる

ところがその相手の他者とは
マリオの自己反射であり
ありのままの世界としての他者ではない
(ゲーム制作者が創造した他者ではない)

つまり鏡に取り囲まれた彼は
それが己の像とは知らずに
解決しない対話を延々と続けることになる

 

人生を動かしていたのは・・

さてこうして他者しかいないがゆえに
“他”者は存在しないという話を
何度も読み返してみよう

すると他者はいったいどうして
存在しているのかが不思議となるね

自分が作ったわけでもないし
はじめから存在しているものだ

他者というのは人だけではない

飛行機もスマホも
数学などの知識も古い歴史上の出来事も
“この世”はそうした「他者」で溢れてる

今日あなたが着ている服もその部屋も
すべてもともとあったものだ

そしてまた人生を振り返ってみれば
人に親切にされたり
逆に粗末に扱われたり
物事がうまくいったりいかなかったりなど
常に出会いと出来事の体験で織りなされてきたが

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  1. uriko より:
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