ぴったりの靴

身の丈に合わないものこそ
どうしても欲しくなったり
憧れたりするものでね

それはなぜかというと
自分の身の丈が大きくなるように思えるからだ

ところがそうじゃない

身の丈に合わないものをつかんでしまえば
それがどんなに魅力あるものでも
かならず毒となる

つまり人生が狂い始める

いわば己の足よりも
大きなサイズの靴を履いてるようなもので
歩くたびにつまずいて
やがてはその靴の重さに足もあがらなくなる

分不相応な高価な持ち物を手にしたり
また無理しながら相手の背丈に合わせたり
そんなことしてると金銭的にも立場的にも
いずれ身動きが取れなくなるわけだ

これは”逆向き”にもいえることでね

足よりも小さなサイズの靴を履けば
締め付けられて息苦しいことになるだろう

たとえば会社や人前で
変に小さな自分を演じてたりしていないかな?

 

“この世”という靴

というわけで
大きく見せようとする自分によって
身動きが取れなくなり
小さく見せようとする自分によって
息ができなくなる

じゃあ自由に動けて
満ちた呼吸に恵まれるのは
どんなあなたでいるときだろう?

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