歩きながら静止する

以前書いたことだが
前へ進もうと一歩踏み出せば
世界があなたに向かって前にくる
あなたは自分が進んでいると感じている

ここで気づきがあれば
世界が前へ来ること
あなたが前へ進んでいること
それらは「同じこと」だと悟ることができる

そのとき
あなたは静止していることがわかるかね

世界が前へ
あなたが前へ
それがぶつかり合うとき
あなたは静止している

前へ進んでいるが
あなたは静止している

 

触るも見るも消える

コップを持つとき
あなたの指にはコップの感触がある
しかし同時にあなたの指の感触もある
それはコップにしかわからないはずだ
だがよく観察してみなさい
それらは同時に起こっている

あなたが触れていること
コップが触れていること
それは「同じこと」なのだ

そのポイントに入り込んだとき
あなたは何も触れていないことがわかる
コップを持っているのに
何も持っていない

もうおわかりだと思うが
あなたのする行為は
その対象も同じことを返している

あなたが木を見ているとき
木もあなたを見ている
互いに見ていることがわかれば
あなたは何も見ていない
つまりそこには何もないことを悟る

 

「思い」すらも消える

少し踏み込もうか

何かを「思うとき」だ
例えば彼を思うときにしよう
そのとき相手もあなたを思っている
無論、そこにいないひとは実在しない
つまり遠く離れた彼が
あなたを思っているのではない

正しくはこうだ
あなたが彼を思うとき
その思いがあなたを捉えている
つまり「思い」自体が
あなたを思っている

そのときあなたは思いが消える

今回の話が導くのは
ただ意識のみがあるということだ
本書では「自覚」という言葉を用いている

あなたが宇宙の果てに行こうが
あなたが何歳になろうが

あなたの奥から見ている「それ」は
一歩も動いていないし何も変わらない
あなたが右や左を見ても同じ位置にある
物理的な法則は通用しない

すべてを生み出しているのが「それ」だ

 

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