人も出来事も「わがまま」が存在証明書

人はわがままだ
特にあなたが人嫌いであるほど
そう感じているだろう

常に面倒を持ち込んでくる
常に私の時間を奪っていく
精神も魂もファックされる

覚えておきなさい
人も出来事もわがままなものだ
それが基本なのだよ
「わがまま」がすべての存在の主張
つまり生きているということだ

もちろん「わがまま」という言葉は
意味が狭い
だが言葉はなんでもいい
あなたが圧迫感を感じる「それ」とは
コントロールするものでもなく
ただ「火は熱い」ということと同じものだ
そういうもの、なのだ

「自分」を持ち続けるあなたは
圧迫を与えてこない相手ばかり選ぶようになる
それとも、もう周りには誰もいないのかな

火は熱いから素手で触らない
よくご存じだ
それは構わない

だがあなたは「人はわがままなもの」
それを知らない

燃えさかる炎に手を突っ込んでから
「ほら、これはやっぱり大変なものだ」として
あなたは尻尾を巻いてしまう

心の中ではいつもこう
「なんでこの人はこんなことばかり言うの?」
「こいつ自分のことしか考えてないじゃないか」

それが「人」だ
人どころか子猫も天気も
世界の出来事も劣化も風化も
そこに置かれたテーブルすら
あなたの知るものすべて
あなたの世界を埋め尽くすもの全部
あなたの関わるすべては「わがまま」だ

わがまま、つまり
それがそうであるという存在性のことだよ
植物の成長、新陳代謝、光合成、
刻々と変わる世界
社会情勢、流行、趣味趣向
一歩進めば景色が変わること
支払いというサイクル
そのすべてが「わがまま」だ
他人の主張、言葉、そのすべても同じ
アホっぽい女子高生集団の
甲高い笑い声もそう
存在しているというその事実が「それ」である
世界の「わがまま」とは
「あるがまま」のことだ

 

あなたは何と戦っているのか

だがあなたは決して認めない
それがそうであること、それを認めない

「私は利用されている」
「私は攻撃されている」
「私のことなんて」

世界のすべては
その存在が与えられるゆえに想起しているのに
その「存在」を認めないのは一体誰なのだろう?
それを拒んでいるのはあなたの中の誰だい?

ではこう考えてみようか

沢山の人々と積極的に関わっている人とは
一体どういう人かね?
友達が大勢おりビジネスの付き合いでも
多くの繋がりがある
男性女性、国籍年齢関係なく
どこまで果てしない繋がりを持つ人
何十年も前に卒業した学校の先生にすら
毎年顔を出しに行くような人
上司の祝い事にもしっかり参加するような人

人嫌いのあなたには到底理解できない
「そんなしんどいことよくやるね」と

だが彼は火は熱いものと知った上で
料理を楽しんでいるだけだ
おいしいものを食べられるその嬉しさ
それが世界に作られたという素晴らしさ
そういう幸福を感じている

しかしあなたは
火は得体の知れない
恐怖のものとしているから
火がもたらす幸福を見たことがない

火は熱い
だから何だというのだ?
そんなことはわかりきっている

あなたは火の素晴らしさを知らない
怖がって近寄ろうとしない
「それ」を知ろうとしない

何でも正面から直面してみなさい
奥深くを探ろうなんてのはやめなさい
それはそういうもの、それだけを認めなさい
奥深い部分なんてないのだよ
あなたにとって嫌なヤツは
ただ嫌なヤツなのだ
それをそのまま知っていればいい

火は熱い
それなのに何を期待したのか
あなたは火に触れようとしてヤケドをする

そうじゃない
火は熱いものなんだ
探ろうとしなくていい
熱いものと知っている上で
関わり合えばいい

そうすれば火はあなたへ
とても大きな恵みを与えてくれる

だから火に構えることはやめなさい
ただそれはそこにそのように在るのだ

 

あなたの中に「自分」を見つけなさい

あなたの中に
世界を拒んでいる「何か」がある
それを見つけることができたら
あなたは消える

死ぬというわけじゃなく
あなたという主張が消える

ただ世界だけが残る
つまりあなたの存在が
あなたの世界では消えてしまう
姿形はある
行為はある
あなたの放つ「わがまま」だけが消える
否定やら拒否やらの
お馴染みの「あなた」という
自己像が消滅する

あなたが主張を忘れたその世界では
わがままが消える
だが世界のわがままを消そうとして
そうなるのではなく
あなたが忘れるだけになる
忘れるためには知っておくという前提がある
知っていたことを忘れるのだ

沢山の人と関わる人
世界に積極的に関わる人は
その苦さを知っている
知っているからこそ
それが当たり前であり
そのことすら想起しない
もう忘れている

ただ人は
ただ世界は
ただ素晴らしいもの

すべてが突然に起こり
すべてが「生きて」おり
その全部を含めた全部が
目の前で踊り祝っている

終わりのない盛大なパーティ
それだけが彼に見えているのだ

人生とは世界とは
とてもカラフルなものであり
境界線などどこにもなく
その炸裂するエネルギーの中心で
私は見ているのだとね

あなたの中の「あなた」が消えるとき
その当たり前の事実を理解する
そうして心からこう言えるのだよ

メリークリスマス、とね

 


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  1. 色即みっちゃん より:

    僕は誰も導けなかった…。

    僕は誰も助けられなかった…。

    僕は僕の無力さを知ってます…。

    • -自分- 涅槃 より:

      色即みっちゃんさん

      そうではないよ
      あなたの観ていた光景が
      そのようであっただけだ

      あなたは何もしていないし
      何かをすることもできない

      ただ眺めているだけだよ

      もし光景を違うものに変えたければ
      見方を変えることだ
      まったく同じ場所にいながら
      まったく違う世界になる

      眺めているだけ、
      あなたは”見ている人”だ

      つまり「見方」がポイントなのだよ

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