命拾い
彼女がいつものように出社すると
突然に重大な仕事を任せられた
だけども頭の冴えがとてもよくて
午前にはそれを終えていた
「大したことないな」と一時は慢心したが
そういえばここしばらく断酒していて
よく眠れていたことを思い出した
そう、彼女はもう長い間
なにかものを考えようとしたら
すぐに頭が重くなって簡単な業務も終わらず
溜まり続ける仕事に困り果てていたんだ
あのままの状態で
今日みたいな仕事が振られたら
きっと悲惨なことになっていただろう
ああ、お酒をやめててよかった
命拾いした
1
彼女は朝から頭が冴えていたから
難なく仕事を終わらせた
そして先日までの自分を
思い出したからこそ
命拾いした自分に気づいたのだけども
じゃあもし彼女が
「断酒してたからこそ捗った」ということに
気づかなかったらどうだろう?
この話のポイントはそこであって
つまりあなたも気づいていないだけで
あちこちで命拾いをしてるかもしれない
ということなんだ
2
たとえば奇跡な出来事を集めた
テレビ番組なんかで
「まさかあのことが自分を
救ってくれるなんて思いもしなかった」
みたいなのがあるね
ところがそのような奇跡というのは
あなたにも日常的に起きてるわけで
それに気づいていないからこそ
守られていることを知らないでいる
ここに奇跡がなぜ奇跡なのかがあるわけで
というのは
気づかない奇跡にはどうやっても
気づくことなどできないからだ
たまたま机を動かしていたから
足を怪我せずに済んでいたなんて
いま怪我をしてないのに
いったいどうやってわかるというのだろう?
だがまさにいま怪我をしていないなら
あなたは守られていたわけで
さらにいえば
たとえ怪我をしていても
“その程度”で済んだのかもしれない
3
こんなこと聞いても「え??」ってなるね
そう、まさに「え??」なんだ
あなたは守られているからこそ
守られていることを知らないんだ
Notes あなたの世界, あるがまま, いまここ, 奇跡, 存在, 悟り, 感謝, 生きる意味, 真実, 神秘
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