カルマを解消する

人々や物事に
いつも嫌な思いをさせられる

あいつらはいつになったら
その愚かな行いに気付くのか
いつまでこの世界は
自分を苦しめないようになるのだろうか

あなたはそんなことを
考えているかもしれない

だがそれは無駄なことだ

その思いを抱く限り
どこまでも永遠に地獄は続く

 

記憶の蓄積

心というのは姿も形もなく
体のどこを探しても見つからない
じゃあなんだといえば
記憶の集合体なのだ

具体的にいえば脳の神経細胞が
癖づいたパターンにすぎない

現在の神経生理学の研究では
五感から入ってきた情報が
意識上で認識されるのは
だいたい秒間100ビットだといわれている

ビットというのは情報量のことで
存在する選択肢を対数にして導いたものだ

たとえばコインの裏表なら
2通りの可能性がある
それが1ビットだ

log2(2)=1

サイコロなら6面の可能性があるから
log2(6)=2.58

2.58ビットとなる

つまり秒間100ビットというのは
2(100)で結構な桁数になる
それだけの情報が瞬時に処理されて
最後に「ひとつの答え」を出してくる

いま周囲をぐるりと見渡して
視界に入るものを「認識」できるのは
毎秒2(100)の処理が行われ続けて
それを受け取っているということだ

この「認識されるスクリーン」が
顕在意識と呼ばれるものであり
いわばあなたの現実世界となる

だが実際は私たちが通常に意識しているより
遥かに多くの情報が飛び込んできている

視界や聴覚に飛び込んではいるけども
意識で認識されていない情報量は
1000万ビット以上ともいわれており
つまりあなたが知覚している
10万倍以上の情報がいまも流れ込んでいるのだ

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