一なる光のなかで

あなたが小さい頃に
母は体を手ぬぐいで拭いてくれた

食事の支度や
毎日の衣類を洗濯しておいてくれた

引き出しを開ければ靴下や下着が
ちゃんと折り畳まれていた
その折り目は紛れもなく
母が指でなぞった痕跡だった

また外で知り合った人たち
友人や先生や恋人たち

彼らもあなたになにかを
してくれたことがあるかもしれない

なんでもないようなこと

筆記用具を貸してくれたり
誕生日に祝いの言葉をかけてくれたり

あなたのために
なにかをしてくれた

 

 

触れ合うということ

心の触れ合いにおいて
あなたは人々との関わりがあった

いまこれを読んでいることもそうだね
私とあなたは触れ合っている

だが「触れ合い」とはなんだろう?

この現実世界の光景を通じて
私たちは本当は何をしているのだろう?

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