“間違いのない人生”に気づいてみる

ある単純なことを達成するのに
途中にいろいろトラブルが現れたりして
回り道を余儀なくされることがあるだろう

「本当はもう終えてるはずなのに」と
無駄なことをしてる気分になってくる

だがそれは回り道ではないんだね
ずっと「一本道」なんだ

このことはとても大事なので
しっかり覚えておこう

というのは一本道であると知るとき
あなたを邪魔する面倒やトラブルなんてのは
本当は存在しないとわかるからだ

 

ずっと輝いていた

満たされてる人が人生を振り返ったとき
あの頃の挫折や苦悩があったからこそ
いまの実りある暮らしに至ったと話す

“実現”している人はみんなそう語るね

すべてはここに到達するためだった
自分が気づくために必要な過程だったわけで
むしろ「ずっと実現していた」と知るわけだ

しかしなにが実現していたのだろう?

たとえば子どもの頃から写真家になりたくて
就職しても結婚しても
その夢を諦めていなかった人がいるとしよう

彼はいつも奥さんにお願いして
週末はカメラを抱えて山や公園に出かけた

部屋の壁に丁重に飾られた
芸術的な写真の数々

絶妙な構図とコントラスト
どれも最高の作品だと思っている

ところがコンテストに何度送ってみても
一度も賞をもらったことがない

それだけのために生きてきたのに
お金も時間もそのために費やしてきたのに
このままなにも成さずに終わったら
自分の人生はなんだったのか

そう頭を抱えたとき
引き出しから束ねた写真が出てきた

それは毎週ついてきてくれている奥さんを
お礼程度のつもりで撮ったスナップだった

ござを敷いてリュックから
何かを取り出そうとしてる彼女の姿がある

そのとき彼は悟るんだ

ああそうか
自分はとんだ思い違いをしていた

そもそもなぜ己の人生に
写真やカメラというものが存在しているのか

そしてたしかに
“良い作品のため”にあちこちへと赴いた

その先々ではじめてみた花や蝶や
同じ趣味の人たちなどいろんな出会いがあり
妻はいつもおいしいお弁当をつくってくれた

自分は写真家になることしか頭になかった

だがそうして”間違えていた”背後で
宝物のような人生がずっと輝いていたんだ

 

間違えてる自分を受け入れる

つまり実現している人が真に気づくものとは
なにかにひたむきに生きているとき
そのひたむきに”なれるため”のすべてが
そして支えてくれる一切のものが
はじめから舞台として現れていたということにある

写真家になれてもなれなくても
どちらも幸福であり祝福されている

たとえばあなたは「間違えない」ように
慎重に人生を進めようとするね

そりゃ失敗したくないし
上司に怒られたくはない

言いかえれば
なんでも思い通りになってほしいわけで
むしろそうでなければ
生きてる意味がないとさえ考えている

ところがそうして完璧な自分でいようと
神経を張り巡らせているゆえ
何をしていてもどこか焦りが拭えず
たくさんの後悔や無念を抱えたまま
日々を過ごしている様子にあるわけだが

毎日はまるで賭け事のようであって
次にどんな失敗が起こるのか気が気でなく
緊張を緩めることができない

だから他人の行為で自分がうまくいかなければ
「どうしてくれるの!」と怒鳴り散らして
理不尽な思いに浸かり込んでしまう

そうしてあなたは
間違えたくない自分、間違いのない自分

そんな完璧な自分を保とうとしているが
それは”間違っている”ことになる

なぜならあなたは
「間違えるために」ここにいるからだ

つまり
間違える自分を受け入れていないからこそ
人生を苦しんでいるんだよ

 

人生のすべて

仮にまったく間違えることなく
完全に思い通りな人生を歩んでいたら
そこはどんな世界だろう?

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