お金と人生、そして夢が叶うということ
働いて給料をもらうのも
借金をするのも
そこにお金が出現したのは同じこと
何が違うかといえば
未来に安心を見るか
それとも不安を見るかだ
つまり来月も再来月も
給料が入るとなれば
未来の設計を立てられる
借金をすれば
来月はどうしようとなる
返済分も支払いが増えるから
不安と焦りに襲われる
以前わたしは取引先や銀行などで
雁字搦めになった事業を転がしていた
そのため日雇い労働もしてきたし
あちこちで借金も重ねてきた
他にどうすることもできなかった
もちろん食っていくためだ
贅沢なんて月に一回
家族でデニーズに行くぐらいのものだ
約束の報酬がもらえなかったり
親族の世話に金を持ってかれたり
まあそんな感じ
自分の会社にぶら下がってるものが
あまりに多すぎて破産もできずに
ただボロボロになっていく人生を
耐え忍ぶだけでしかなかった
不安と恐怖がすぐ後ろから
わたしの背中をタッチしようとする
毎日朝を迎えるのが怖くてたまらなかった
今日は何をすればいいのか
今日はどのように
“うまく”やられなければならないのか
お得意さんの誘いも
理由をつけて断ることも多かった
先立つものがなかったからね
行けば恥をかくだけだった
おかげで関係にヒビが入って
仕事を切られたりもしたよ
悪循環というやつだ
というわけで生活費を稼ぐため
どんなことでもやってきた
タクシーの洗車やら
建築資材の荷揚げやら
駐車場の臨時係員とかね
普段は経営方針を練ったり
銀行やらに運転資金の相談にまわるが
それ以外はいわゆる下働きの日々だ
オンボロの軽トラックの車内は
求人情報の切り抜きが散乱していた
女の子の送迎やら
アダルト映像の編集作業、
風俗店のウェブサイト制作など
ピンクな仕事もいくつかやった
そんな中、その場限りだけども
同じような状況の人々と
知り合う機会がたくさんあった
まあ”下には下がいる”もんで
みんな自分の不幸自慢だ
本当のことかはわからないがね
そんなことはどうでもよくて
ただ彼らと出会えた偶然を楽しんでいた
その頃のわたしは偶然性を恐れていた
油断をすれば家族が潰される
だから常に予防線を張っていた
自分の立てた計画のままに生きてたから
人との出会いってのは
想定外のことなんだと感じられた
だからこうして
知り合った多彩な顔ぶれは
当時の自分に忘れていたなにかを
思い出させてくれた
あまりにマインドの世界に
生きすぎていたせいか
映画の中にでも踏み入った気分だった
他にもプロレスラーを目指してる者
40歳で会社をやめて漫画家を目指す者
3ヶ月働いて半年何もしないなんて
暮らしを続ける人
重度のアルコール障害
前科者、ジャンキー
何十人と顔を合わせたものだ
どいつもこいつもクレイジーだった
彼らはいつも通り過ぎている最中だった
どこかへ向かう途中にいた
それはわたしもそうだった
2
話を戻そう
お金というのはどんな経緯であれ
行動をすればそこにやってくる
だがそれは行動が金を求め得たのではなく
あなたが行動したから
必要な金が後ろについてきたのだ
これはいつも伝えている通りだ
やろうとしていることを
実際にやり始めると
宇宙はその「やれる状態」を
保持しようとする
お金もそうだし
交通渋滞のタイミングですらそうだ
ただし先にも話したように
マインドが未来を見るから
重くなったり軽くなったりする
それはお金自体とは関係のないことだ
「経緯」が未来を作りだすだけ、
つまり過去とは未来のことなのだよ
例えばここに30万円がある
借金をしてきた金だという
過去を持って来れば
未来は重くなる
臨時ボーナスで得た金だとすれば
未来は明るくなる
だが30万は過去でも未来でもなく
いまここにあるのだ
それはいまの己の在り方に対する報酬を
宇宙が差し出したのだよ
借金だろうとボーナスだろうと関係ない
じゃあ「いま」にそのまま
あり続けたらどうなるのだろう?
過去を振り返らないから
未来は襲いかかって来なくなる
「ただ生きていること」に対して
お金は勝手にやってくるだけだ
わたしはあの日々のなかで
そのことに気がつき始めていた
でもあなたはこう言うだろう
「借金を無視したところで
いずれ大変なことになる」
それはわかる
わたしも何度も打ちのめされた
その疑問が起きた時点で
周囲は地獄絵図に逆戻りした
だがいいかい
いまわたしはこの話を優雅に書いている
つまり地獄から抜け出しているのだ
抜け出したゆえに
地獄とは何だったのかがわかる
Notes あなたの世界, お金, シンクロニシティ, ゼロ, 充実感, 商売, 宇宙, 幸せになる, 引き寄せ, 恋愛, 無為自然
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