あなたが書いた本をいま読んでいる

経済の勉強をして
社会の仕組みを学んだり

マナー教室に通って
人付き合いの基本を覚えたり

そのようにして”目に見える構造”は
努力次第でいくらでも知ることができる

それらはあなたに物事を透き通らせるだろう

たとえばある哲学書を読み始めたけども
なかなか頭に入らずページが進んでいかないのは

その内容が難しいというより
その著者が話の表現として使う古い人名や物事なんかを
あまり知らないからにある

言いかえれば
その著者とあなたが長年の友人で
日ごろからお馴染みの会話をしていたら
その本はすらすら読めていくわけで

友人が自分の考えを述べるために
他の人名や物事を使って
文章を面白く盛り立てていることもよくわかって
読書は大いに楽しめるだろう

「おお、ここであれをもってくるんだ！」とね

だけどもそうした表現の材料を
あなたがなにも知らなければ
その面白いはずの部分が
逆につらくて困難な部分になる

その意味ではユーモアというのは諸刃の剣であるけども
だから経済の仕組みを知ったり
マナー教室に通うことで物事を”見通せて”
余計なことに心煩わずに
本当にやりたいことだけを求めていける
というわけだ