裸という服

脳が常に何かに
覆われている感覚に気づくことだ

日頃ごく当たり前だと思っている
自分という存在や思考や常識
人間社会でのやり取りのすべて

まるで裸になっても
まだ何かを着ているような感じ

つまり裸という服を
まだ脱げていないような
そんな違和感

なぜ毎度おなじみの行為をするのだろう
人と関わるときも
ひとりで何かをしているときもね

「持つ」ってなんだ?
「触れる」とか「噛む」ってなんだろう?
なんでそんなことをやるのだろうか

つまりあらかじめ定義された水槽のなかで
泳いでいると思い込んでいる
漂っているだけなのに
自らで泳いでいると思っているのだ

あなたがその裸の服に気付くとき
内と外を明確に知る

内にあるものは
どこへも移動せず
なにも変化しない

外にあるものは
いくらでも変化する

普段は外の世界に
放り出されている
だけどもあなたが内に在るとき
自由に外を着替えることができる

つまり外は変幻自在
それが現実と呼ばれる世界なのだ

 

1.

つまりこの世のすべてが
ありもしない
でっちあげのようなもの

だが外にいる限りはそれがわからない
誰もが「意味」を生きてしまう

あらゆるものを疑ってごらん

あなたと私じゃ
同じものを見ていても
頭に浮かぶ観念が違う

じゃあそこにあるものは
本当は何だというのだろう

知りたいと思うだろうけども
その質問はナンセンスだ
だって何を発見しても
それはあなただけの観念なのだから

つまり「意味」は
個人のなかに発生するものにすぎない

だから重要なのは
その意味を見ているのは
「誰」なのかということだ

それはこの世で唯一
意味を持たないもの
意味を必要としない者

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