教えてくれる先生
私たちは教えを人の言葉に求めるが
たとえば足元にある石ころさえも
沈黙を教えてくれる
私が心を鎮めるために瞑想していたのは
ドアを固定しているステンレスの蝶番だった
総合病院の待合室で
もちろんその人の世話や役所の手続きを
してやらなければならなかったが
私自身もボロボロだった
明日の不安に打ちのめされていた
そんな板挟みにあったとき
誰も気に留めないドアの蝶番をよく眺めていた
鈍い光を放つその金属は静かにそこにあった
人々が出入りするその傍らで
Notes あるがまま, いまここ, ネガティブ, 商売, 幸せになる, 幻想, 潜在意識, 現実, 生き方, 生命, 禅問答, 自己想起, 観念, 観照
関連記事
- PREV
- 幸せはいまここにのみある
- NEXT
- 幸せの値段