教えてくれる先生

私たちは教えを人の言葉に求めるが
たとえば足元にある石ころさえも
沈黙を教えてくれる

私が心を鎮めるために瞑想していたのは
ドアを固定しているステンレスの蝶番だった

総合病院の待合室で
もちろんその人の世話や役所の手続きを
してやらなければならなかったが
私自身もボロボロだった
明日の不安に打ちのめされていた

そんな板挟みにあったとき
誰も気に留めないドアの蝶番をよく眺めていた

鈍い光を放つその金属は静かにそこにあった

人々が出入りするその傍らで

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