幸せな恋愛について

恋愛に関する相談をよくいただく。

「どうすれば出会いがあるのか」というのはもちろん多いが、すでに意中の相手がいて「どうすればその人と良好な恋愛関係を築けるか」また「すでに恋人の関係にあるが振り回されて苦しいのを脱したい」というものも多くある。

これまでに相談をいただいた人には返答した内容と被ってしまうが、依然として多い相談なので手記にまとめておくことにするよ。

もちろん突破しなければならないのは人間世界の幻想であるのだけども、それはどういうことであるのか、その幻想から抜け出すにはどうすればいいのか、そして恋愛を通じてあなたが「本当に感じたいもの」は何であるのかを、幅広い層に向けていつもより浅めの語りで進めていこう。

注意しておかなければならないのは、この恋愛論の解説は上記の相談内容に則したものであること。だから結論的には誰もが到達するものであるけども、そこまでの過程は特定の状況にある人々をターゲットにしたものとなる。

1.

さて意中の相手との関係を「良好にしたい」というのは、つまり駆け引きで優位に立ちたいということだ。正直に言えばそうだろう? そうでなければ相談などしてこないはずだ。

つまりそれは恋愛に限らず対人関係全般に適合する話であり、友人関係や親子関係、またビジネスの商談なども包摂される。

だが駆け引きで優位に立つとはどういうことだろうか。それは自分が傷つかず、そしてメリットが享受できるということだ。

恋愛でいえば「相手に愛されたい」、社会でいえば「認められて自分を受け入れてもらいたい」ということにある。

2.

いまの時代の恋愛といえば「自由恋愛」のことを指すのだけども、それにはある原則がある。それは「惚れたもの負け」だということだ。

「負け」だなんて言ったらゲームみたいに聞こえるだろう。いいかい、恋愛とはゲームのことだ。時代が生み出したゲームにすぎない。だがそのゲームの中身には本書がいう「本当の愛」は含まれていない。

つまりそれ自体では満たされることがないにも関わらず、人は恋愛こそが真理であると信じて、同じところをぐるぐると旋回し続けている。

だがどこにも到達することはない。よって恋愛は(その他の対人関係や商売など、人間幻想が生み出したゲームのすべては)、結果にそれほど関心がない者のほうが圧倒的に有利となる。

要するにモテる人というのは相手に無関心なのだ。気楽な姿勢が保たれており、失うことへの恐怖や焦りはない。その自然体ゆえに「あるがままの魅力」を放っている。その魅力にあなたは惚れてしまったのだ。

3.

ここであなたが「なるほど。じゃあ相手を落とすには無関心であればいいのか」となれば、何か矛盾を感じるだろう。

その通り、あなたは相手のことが好きでたまらない。

なのにその恋愛関係で優位に立つためには、あなたが恋愛に求めているものから離れなければならない。だが恋愛をしようとすれば相手に振り回されてしまう。

相手にあまり惚れていなければ、2人の関係に自分から条件を出していけるが、惚れていれば、相手から出された条件に振り回されてしまう。またいくら有利な状況があるとしてもそれをうまく利用することができない。自分のやった戦略は常に裏目に出るようになる。

つまり求めるほど遠ざかっていくわけだ。このジレンマはどこに解決があるのだろうか。

4.

そのために自由恋愛の原理について理解することからはじめよう。

恋人関係がはじまる前に重要なことなのだけども、基本としては「自分を過剰にアピールしないこと」である。これは誰もが失敗する。そしてそれは将来にわたって致命傷となる。

つまり相手を獲得したいがために、自分を少しでも魅力的にみせようとする。男性ならば優しさやかっこよさ、経済力、女性ならば可憐さや美しさ、家庭的な仕草、そういうものを「自分の売り」とする。

だがそんな売りを買われた「商品」は、当然そうであり続けなければならない。相手は本当のあなたではなく、偽られたあなたを素敵に思って、自分自身を交換に応じたのだからね。

実際これがビジネスの場であれば、立派な詐欺だ。もちろん自分でそれはわかっているし、そして相手はそんなあなたに期待している。そのためにあなたは自他の双方に向けて戦い続けるが、だんだん無理がたたってくる。

そのような自分に反して「素のままの姿でやってきた相手」がなおさら健気に映る。つまり恋愛ゲームは自分を偽るほど相手が魅力的になっていくというメカニズムにある。

5.

一昔前までは、男の方が未練たらしいと言われたりもしたが、それは時代的に男は威厳と強さを表現しなければならないという観念に囚われていたからだ。女はいまのような社会進出の時代でもなく、ただ素直に男についていくだけ、つまり偽る必要もなかった。

ゆえに男は塗り固められた偽りによって、まったく素直に触れ合うことができず、離別したあとも、いつまでもその解消できない残像に悔い続けてしまう。しかし現在は女性も自立する時代となり、社会のなかで自分を偽ることが癖づいてしまった。

以前はいわゆる「夜の世界」に限られたものだったが、いまや一般の恋人同士が「互いに偽っている場合」が大半を占めている。そんななかであなたは相談を送ってくる。「どうすれば優位になれるのか」とね。無論、先に手を引いたほうが優位となる。先のとおり、結果に関心がないほどゲームを制することになるからだ。

そんなあなたに相手が決心をして、もう追いかけてこなくなったとしても、あなたには関係のないことだ。

そうだろう? でもなんだか顔色がよくないね。

そのように自分が優位に立ちたいからといって偽りの無関心を装っていたならば、ここに「矛盾」が露わになる。そうなるともうゲームオーバーだ。あなたは二重の意味での後悔に囚われる。これもよくあるパターンとなる。

恋愛ゲームが成り立つには、このように原理とパターンの二つが条件にあることを理解しておこう。これはあなたの資質がどうであるとか、思いが純粋であるとかないとかはまったく関係のない「恋愛ゲームそのもの」の基本メカニズムとなる。相撲でいえば土俵やルールのことだ。

5.

さてここからが重要である。

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  1. ushi より:
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    • 涅槃の書-自分 より:
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  2. tamatama3 より:
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    • 涅槃の書-自分 より:
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2015.03.25    Notes , , ,

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