自己管理の法(3)

もう一ヶ月?
いや、もう一年だ

あなたの話だよ

こんなペースで月日が流れたら
この先も同じようにあっという間だ
そう感じていないかね?

時間という矢があなたを突き刺す
遠くの方でヒュンと音が聞こえたと思ったら
もう胸の下の方に刺さっている
全身に激痛が走る
黒くて重い寄生虫が体内を這い回る

狂ったような無情さ
あなたが「時間」にそれを感じるならば
あなたは恐れ戦くしかないだろう

まったく猶予も与えられない
直面する自分の無力感
そして絶望

例えば先に迫った期限がある
支払い
書類提出
誰かへの説得
なんでもいい

まだ先のことだと思っていたのに
気が付いたら目先寸前のところにある

あなたは未来を過去の物差しで測っているのだ
だから先を知ったことにしてしまう
過去に絶望しかないから
未来も絶望だとする

そこでいいことを教えてあげよう
無限の時間を得る方法だよ

無限の時間を得る

この一ヶ月間と同じように生きていれば
同じペースで一ヶ月後がやってくる
それはその通りだ

では”同じじゃない”ようにすれば
当然違う一ヶ月が送られることになる
これまでのあなたの一ヶ月間というリミットが
遥かに超越される

だからといって
「いつもの数倍の動きをすれば
数倍の時間が稼げる」
そんな長続きしない話じゃない

あなたはあなたの中で生きているのだよ
時間という概念もあなたが作りだしているものだ
だからそれをやめるだけだ

時間とは限り有るもの
そのように決めているのはあなた自身だ
それを知るところから始める
「絶対的な時間は存在しない」
すべてあなたの感じ方であるということ
それを覚えておくこと

さてその方法だがね
とても簡単だよ

やらなければならないことや
気になっていることを
一枚の紙にどんどん書いていきなさい
そうしてあなたの世界を「目に見える形」にする

「火は熱い」ということを知っているだろう
完全に認めているからだ

だがあなたが重苦しい人生にいるときはいつも
それをその通りに認めていないからそうなる
火は熱いのに
熱くないことにしたい

事実を認めないから苦しくなる

あなたがどうであれ
「お金」という言葉を口するだけ
体を縛る縄はきつくなっていく

「お金がたくさん手に入りますように」
「なんでこんなにお金がないのだろう」
「お金持ちになる方法」
「お金を考えないことが豊さに繋がる」

いかなる「お金」への回答も
あなたを雁字搦めにする

─ただその事実を認めるだけ

でもあなたは認めずに自我を叩き付ける
「これはそうであってはいけない」とね

そうだろう?
だからあなたは様々な作戦を練り出す
いろいろとやりたくないことも
沢山頭に過ぎり出す
それら未知に対する不安や恐怖が生まれる
あなたはいつもビクビクしている

当たり前だ

火は熱い
あなたは熱いと認めるだけでいいのだ
それを知っているだけでいいのだよ

一度、頭の外に出してみる

起こる物事を簡単に認めていく方法とは
「書くこと」である

書いた文字を見なさい
「通帳の残高が1000円である」
そう書かれている
ただそれだけがそこにある

あなたと、あなたがプレイする
テレビゲームのプレイヤーとの決定的な違いだ
あなたはいちいち話を大きくした挙げ句に
ありもしない敵を作り出し勝手に怖がっている

ゲーム内のプレイヤーは
完全な「その場主義」だ
彼は雨が降れば濡れる
あなたは雨が降ったらどうしようと
カンカン照りの太陽の下で傘を持ち歩く

そのとき、その場所
つまりいまここに在る
それがいかに余計な感情が省かれたものなのか
理解できるだろう

人間は動物や虫たち、植物などと違い
知性だけではなく思考を用いた「知恵」を
生み出すことができる

それは何の為かといえば
「楽しさ」というものに驚きたいからだ

ただ在るだけの至福に満たされ
何かを作りだしていく
地球上で唯一、
新しい何かを作ることができるのは人間だけ
この本当の意味は後述するが
まあ人間という視界を持ったあなたの意識の中の話だ

人間だけが自らで光を照らす権限を与えられている
物と物を組み合わせて
新しい何かを作る
料理なんかがそうだね

ビジネスマンならば
既存の情報を掛け合わせて新しいアイデアを生み出す

どんな斬新なものでもすべて
「すでにある何かを用いること」が前提にあること
それを覚えておきなさい

だからあなたの世界に起こっている物事
それは「すでにある何か」だ
すべてはそこから始まるのだよ

そのためには
すでにある何かがその通りでなければならない
余計な感情を加えず
ただ在るがままに受け入れる、認める

だから書くのだよ
徹底的に書き連ねなさい
これほど簡単なことはない
ただ書いていくだけでいい
それであなたはそれらをそれと認められる

さらに細かく分解する

認められなければ
認められるまで分解していきなさい

預金残高が1000円だ、なら
「銀行にお金を預けている
そこの帳面には1000円と書かれている」
そんなものでいい

あなたの頭のモヤモヤと
その事実を完全に引き離す
外を歩いていたら知らない家の
ブロック塀の端が欠けていた
それぐらい「どうでもいいこと」になるまで
分解しなさい

パソコンを持っているなら
テキストファイルにどんどん書いていく
デスクトップにはそのファイルがひとつだけがいい
散らかっているならば目に入らないように
スッキリさせる

そのテキストファイル1枚だけが唯一の所有物
それでもいいぐらいだ
まあ実際そうなのだがね

あなたに関係しているすべてのものを書き連ね
そして頭から引き離していきなさい

何かあれば書く
何百も何千行になろうとも
延々と書き続けなさい

何でもアウトプットする

頭に入ってきたものは
なんでも出力していく
スマートフォンならば歩きながら
その場で頭に浮かんだこと
気になっていることなど
音声認識でどんどん加えていく

スーパーで並んでいてイライラしたなら
その心情をトイレにでも籠もってブチまけなさい
トイレで暗躍するマインドハッカーでありなさい

世界を変えようとするのではなく
あなた自身の「やり方」をフルチューンしなさい

可能ならばできるだけ具体的に書くことだ
例えば電気代の支払いについてなら
あなたの世界に則った記述をする
例えば「ローソンに電気代を払いにいく」などね

ローソンはあなたの世界にだけある
日頃そこを利用しているのならば
もう「カタチ」として成り立っているということだ

あなたが肉体を離れればローソンは消える
そういうことを意識しながら
「あなたの世界」の通りに
そしてあなたがごく当たり前だと思っている
行動の通りに書いていく


スペースを空けてそこにエネルギーを流す

今回の記述が第一ステップとなる

何よりもその固まった世界を溶かしていくこと
その為にはこれまでの古い慣習を捨て
新しい風を吹かせることだ

あらゆるセルフマネジメント法の本で
似たようなことが書かれているが
なぜそうすれば良いのかといえば
世界はあなたの中にあるからだよ

あなたが変われば世界は変わる
だからまずはあなたの世界、
つまりあなたの日々に想起するすべてを
「知る」ことだ

己を知らずには何も変わらない
現在地点がわからなければ
目的地を定めることができないのだ

人生に新しいエネルギーを流しなさい

次回へ続く

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Notes, タオ, マインドハック

コメント・質疑応答

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  1. 藤雅 より:

    涅槃さん

    いつも興味深く勉強させてもらっています。
    ありがとうございます。
    以前ある掲示板で自信を持つには自分を知ること。そしてそのためには自分に関することを毎日書き出すブレインダンプを勧めている方がいました。
    今回の記事と繋がると感じました。
    自分は今人生の逆風の最中です。
    マインドハック、実践します。

    • 自分 -涅槃- より:

      >>藤雅さん

      あなたがその掲示板で見たこと
      そして本書を見たこと
      そのシンクロニシティ

      それらを繋げたのは誰かね?

      あなただ

      いいかい
      これは大前提だよ

      すべてあなたが作っているのだ
      あなたが必要とすれば
      すべて配備される

      これまでの人生を少し違う視点で
      眺めてみれば一目瞭然だろう
      偶然は偶然ではない

      あなたが先程思ったことが
      いま目の前にある
      毎日その繰り返しなのだよ

      ただその関連に気が付いていないだけだ

      そういうことを意識して
      明日一日を過ごしてみなさい
      多くの発見があるだろう

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