「 幻想 」 に関する一覧を表示中

コントラスト

好きな画家はたくさんいるけども そのなかにフェルメールがいる 彼の描く絵は日常的な光景でありながら この世のあり様とは違う なにか異質のものを漂わせている 全文 …

祝祭のマイムマイム

ひとは無意識に支配されている 無意識が人間そのものであるからだ あなたの知る 世渡りが難しくて暮らしにくくて 人々はけちであって抜け目がない それが人間の世界だ …

存在するすべてのものごと

誰かと過ごして別れたあと 少しばかりの後悔をする あのとき こだわる必要なんてなかった なにを気にしていたのだろうかと 帰りの道でそう思うなら それは良いことだ …

憑きものを落とす

「最近、悪いことばかりが起こる」と感じているならば、それは「良いことばかりが起こる」と言っているのと同じであることに気付かなければならない。 なぜなら「ただ起き …

曇り空がだんだん晴れていく

ある問題があって いますぐに解決できるならば それは正しい問題だ たとえば 洗濯物がたまっているとか やりかけの仕事があるとか そうしたものは 素直に向き合えば …

最後の1枚をめくるとき

人といて嫌な気持ちになったとか 将来が不安で眠れないとか そうしたネガティブな感情から逃れるには 問題を解決しようとするまえに そもそも自分というものが どうい …

みんながいること

小説のなかに様々な人々が登場する 出会いがあって それぞれが何かを話したり 悩みを抱えていたり そうして物語は紡がれていく でもそれはとても不思議なことだね た …

大切なひとと永遠に結ばれるために

失恋したときや死別してしまったとき どうして悲しいのか 考えてみたことがあるかな 大事なひとがもうこの世にいない もう自分のそばにいない それは失恋も死別もおな …

湯呑みを置いたとき

何十年、あなたと暮らしている母が ミカンをむきながらこう言った 「実はあなたの本当の親じゃないのよ」 一瞬呆気にとられる 「‥え?」と声を出せるまでの ほんの束 …

幸福な夜

自由になりたいとあなたはいう そこで私はこのように伝える 「この世は自ら作り出している不自由だ」 あなたはそうかと頷き 満足げな顔で去っていく ところでこの世と …

-->