願望はいつも後ろに実現する

願望実現についてよく言われるのが
「気付いたら、すでに叶っている」
というものだ

だが漠然と願いを放っておいても
それが現実化するわけではない

そこで今回はこの原理の詳細と
願望実現の方法について話していこう

 

1.

まず理解しておくべきは以下の2つとなる

・私たちは「全体」の一部分であること
・全体は「常に動き続けている」ということ

私たちは一人一人の個人として

存在しているように錯覚しているが

五感の接触をもとに生を感じている通り

すべてと隙間なく繋がり合っている

つまり自分以外のすべてと
常に密着した状態で連動しているわけであり
境界線などなく一体そのものであるといえる

だから瞑想などで意識を向けたから
「ひとつ」になるのではなく
「ずっとひとつ」の状態であるのだ
普段が無意識ゆえに
それを忘れているにすぎない

たとえばいまそこで意識に浮かぶのは
自分という個人だけではないはずだ

自分を取り囲む周辺のすべて
人々、香り、音、物、気温、この文章、
いまそこで関わるものすべてが
当然あなたの意識上にあがる

なぜ意識にあがるのかといえば
そのすべてが「あなたそのもの」であるからだ

つまり世界がなければあなたは生にあらず

あなたがいなければ世界は存在しない

このように互いに補完し合う関係にあり
「合わさってひとつ」となる
その統合が「全体」であり
本来あるべき状態なのである

無意識ゆえに暑さや固さとひとつになれず
また他者との間で生じた感情と
ひとつになれない
ありありとすべてを
「ただ感じる」ということができない

ひとつになれないゆえに
自他というギャップが生まれる
そうして「自分」という切り取られた感覚により
思考や感情、肉体的感覚が
個別のものとして受け取られてしまう

意識的に在るとき
これまで自分のものだと思っていた
思考や感情が全体と中和する

つまり「個人」が解放され
あなたは全体そのものに回帰する
そのとき個人を凌駕した
全体の大きな流れと
共に在ることが可能となる

私たちが現実世界だと思っているのは
全体そのものの姿であり
ゆえにその領域に立つことで
それを自在に変更することができるようになる

 

2.

さてその全体だが
いつも休みなく動いている

その動きがあらゆる出来事を生み出している
日々の物事や他者の言動
また上述したように
あなたの思考や感情も
無意識に過ごしている限りは
外的な反応(ギャップ)によるものだ

つまり全体の「動き」が
あなたの体験している人生となる

そしてここが重要なのだけども
この全体の動きが向かう先にはゴールがない
どこへも目指していないのだ

目的や到達点など存在せず
ずっと経過状態にあるといえる
ゆえに禅などでは「円環」といわれる

つまり未来というものは想定に過ぎず
そんなものがやってくることはない
実際は「いま」が永遠に
変化し続けているだけなのである

ルイスキャロルの「鏡の国のアリス」で
赤の女王にこんなセリフがある

「同じ場所にとどまるためには
絶えず全力で走っていなければならない」

この世とはまさにその通りであり
たとえば私たちの肉体を構成する細胞も
固定された状態などなく
常に複製と消滅を繰り返している

その止めどない繰り返しゆえに
私という「同じ姿」が保たれている

永久に停まることのない車が
走り続けながら部品交換をして
その総体を維持しているようなものだ

以前の手記で私たちの生とは
「手のひらに立てた鉛筆のようだ」と
話したことがある

鉛筆を垂直に立て続けるには
手を前後左右に動かして
均衡状態を保たせなければならない

休むことはできない
休むと「存在」は消えてしまう

つまり赤の女王がいう
「同じ場所」というのは
「私」が「私である」ということに他ならず
それは固定されたように見えるけども
本当は常に動き続けている残像なのだ

すべては全体の連続した動きの中だが
私たちはその動きの残像を
現実上の固定物として見ているのである

 

3.

前置きが長くなったね

この「動き続ける」が
冒頭の「気付いたらすでに叶っていた」
という一文を解き明かす鍵となる

ところであなたの叶えたい願いとは
どんなものだろう?

仮にそれが「ある結果に到達しよう」と
するものならば
残念ながらそれは実現しない

もし実現したようにみえても
それは「別のこと」が実現されたのだ

その「別のこと」とは何か
何が実現されて
何が実現されないのだろうか

先のとおり全体は常に動いているのであり
「私」という存在も動きの残像である
これをヒントに考えていこう

金持ちになりたいという願いがあるとき
イメージするその「金持ち」とやらは
「何が動き続けている結果なのか」
を明確にしなければならない

金持ちという姿は幻であり
「何か」が動いている残像にすぎない
つまりその「何か」をやるのだよ
ならばあなたは結果的に金持ちになっている

「気付いたらそうなっている」というわけだ

たとえば、

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