あなたは誰から生まれてきたのか

不幸な気分になるのは
当然その理由があるからだが

しかし不幸な人というのは
その理由を常に
自分ではどうにもならない理不尽さに
結びつけていこうとする傾向にある

そんなわけで
いよいよ自らの出生にさえ
不幸の種を植え付けることになったのが
現代の不幸意識にある

たとえば子どもは親を選んで
生まれてくることができない
というのがそうだね

そうして
「あんな親に生まれたから私は不幸なんだ」と
自力解決不能なところに
己の人生の不幸の原因を定めるわけだが

つまり”不幸”はそのようにして
その人の魂を完全に乗っ取ることに
成功しかかっている様子にある

たしかに解決不能に思えるね

いったいどうやって
自分が生まれたところの親や環境を
選べたというのか

 

1

さてこうして”不幸”は
完全勝利を治めたつもりで
あなたのなかで高笑いしているわけだ

──

哀れなお前よ
さあ答えてみよ

不幸のもとに生まれてきたお前は
いったいどうして幸せになれるのか

さあ答えてみよ

──

そんな感じだね

ところでこれは昔から言われてきた
神と人間の関係と同じにある

神は完全であるはずなのに
どうして人間はこんなに欠陥だらけなのか

お互いに憎しみあって争い
さらには自らで人生を台無しにしたりもする

これがあの神の被造物?

つまり人間というのは
神の失敗作品じゃないのかとね

ところがそうじゃないんだ

“神こそ”が人間による失敗作なんだ

 

2

神話や文明を眺めてみれば
実にいろんな神がいるように
神という”想定”こそ
人間が作りだしたものであることがわかる

神が人間を創造したのではなく
人間が神を創造したわけだね

厄介なのはそうして
人間自らが作り出した”神”によって
「自分たちは作られてきたのだ」と
信じてしまったことだ

そんな二重の跳ね返りのなかに
人間は閉じ込められてしまったわけで
言ってみれば自分の作った掟に
自分で縛られてしまった様子にある

だが人間の世界というのは
なんでもそうだね

“法律”もそうだし
スポーツの”ルール”なんかもそう

そしてもちろん
あなたが信じ込んでる”現実”とやらもそうだ

 

3

ではその拘束から抜け出すには
どうすればいいのだろう?

それは神は”己”が創造したものだという
原点に戻ればいいんだ

いいかい
いつも話すことだが

ビッグバンによって宇宙が生じて
星々が生まれそのなかに地球ができて
地表の植物が大気を作り
そうしてようやく人間が生まれたのではない

人間が”生まれてから”
ビッグバンや宇宙が誕生したんだ

すべては人間の観念でのことであり
つまり宇宙の壮大な歴史とは
人間の”知識”のなかにしかない

そしてもちろん”人間”もまた
人間が作ったものだ

ここが最大のポイントだね

つまり私たちは本当はなにもないところで
人間という夢をみているわけであって

まさにこの
宙空に浮遊している”私たちの構造”にこそ
神という名をもたない真の「神なるもの」がある

それは崇拝の対象ではない神
すなわち偶像ではない神だね

この”神なる構造”を踏まえてみたとき
ここは三次元でもないし
時間が過去から未来に
流れているわけでもないことに気づく

なにより
あなたが本当は誰から生まれてきたのかを知る

親や学校や社会から
世界の意味を教わってきたと信じてきたが
教えていたのは本当はあなた自身だったんだ

つまりすべては
“あなたという認識”の内側にのみあるわけで
だから世界を変えたいならば
認識そのものを変えればいいんだ

 

4

もちろん根底的な変容となれば
もうこれを読んでるあなたではない

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