地球は今日もまわっている

誰かに恋しているとき
自分の心をよく観察してみるといい

その誰かを欲しいのではなくて
その誰かに「なりたい」のではないかな

ひとつになりたい

でも論理的にそれをうまく表現できないから
愛してるとか一緒に暮らしたいとか
そういう言葉で
自分を言いくるめているだけなのだ

そうなると今度は
その代用した言葉の「意味」に縛られてしまう

つまりお付き合いしたり
結婚したりするには
自分も相手も規定のルールに
従わなければならない

それに従わなければ
相手のことを愛していないとみなされる

相手が掟に反すれば悲しむことになり
自分が反してしまえば自己嫌悪に陥る

だがそれは当初の「恋の衝動」から
えらく離れた話になっているね

そんなゲームをプレイするために
その人と出会ったのではないはずだ

これは恋愛にかぎらず
お金のことや人間関係でも
なんでもそう

あなたはそんなことのために
生まれてきたのだろうか

本当はもっと気軽に自由に
世界と触れ合っていたいだけ
じゃないのかな

会社にいけば口うるさい上司がいる
ドアを開けるたびに
心臓が縮まる思いがする

だがもし会社やお互いの立場がなければ
その人と同じ瞬間を分かち合っていることは
神秘そのものでしかない

ルールを介して相手を見るから
拒絶しなければならないのであって
そんな属性を取り払ってみてみれば
純粋な触れ合いだけが起きているのだ

 

じゃあその「触れ合い」とはなんだろう

それは満たされた安心すべき場所
あなたの魂が帰ろうとするプロセスなのだ

日頃あなたはずっと切り離されている

いつもその離れた位置から
「帰るべき場所」をみている

だから他人を羨ましく思ったり
誰かを狂おしいほど欲したり
物に執着したり
自分を着飾ってみたりしてきた

置いてけぼりにされたくないからだ
だからうまくいかないときは反発してきた

上司を拒絶したり
恋人の罪を問い詰めたり
通りすがり人の態度に傷ついたりとね

そうしたすべては
あなたがずっと寂しいからなのだよ

人間とはそもそもそういう存在なのであり
現実での行いは
すべてその裏返しなのだ

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