「不幸の檻」から出る

物事に関わるとき
それに意味があるのか
無意味なのか

人々はそんなことに囚われて
効率ばかりを求めた暮らしをする

無駄がなく快適であるのは
別に悪いことではないのだけども
だが「すべてがそうでなければならない」
などと思い込んでしまうと
大事なものを見失ってしまう

その失われるものは
幸福の源泉である

物が溢れて世の中が便利になるほど
心理的なその傾向が強くなるから
ゆえにいまの人たちは
総じて不幸な様相にあるといえる

意味ばかりを求めるがゆえに
誰もがいつも焦りと不安
そしてどこまで追い求めても
満たされない虚しさに包まれている

ではどうすれば自ら取り囲んでしまった
その「不幸の檻」から抜け出せるのか

文明社会を放棄する?
いいやそうじゃない

檻の鍵はいつもそこにぶら下がっているのだ

 

1.

たとえばこんな話はどうだろう

車をどれだけ綺麗に洗車しても
馬力アップには繋がらないし
燃費向上になるわけじゃない

だけどもなぜか車がいつもより
キビキビ動く感じがする
そんな経験はないだろうか

よく「車が喜んでる」なんて
表現されたりするね

もしあなたが自分の車にケチをつけていて
そのケチを取り除くには
お金を払ってパーツを買い揃えるか
新しい車に乗り換えなければならない、

そう考えているとしたら
まず車を綺麗になるように
心をこめて洗車してみるといい

不思議とさっきまでのモヤモヤは消えて
「このままの車でいい」という気持ちに
なれるはずだ
だがいったい何が起きたというのだろう?
明らかに心の何かが変わったが
新車に入れ替わったわけではない

他にも冷蔵庫のなかを拭き掃除したら
なんだかいつもよりスマートに
稼働しているように感じたり
そんなような実感をしたことが
いくつかあるかもしれないね

もちろん「理論的」にはありえないことだ

綺麗にしたからといって
性能が上がるなんて誰も信じない
ただの気分の問題だと跳ね返される
あなた自身もそりゃそうだと腑に落ちる

そうしてやっぱり
物事を「正しく変える」には
お金を払ったりして
外から手に入れてこなきゃだめなんだ
という結論に至るわけだ

だがいいかい
あなたに認識された対象物が
どのような理論をぶら下げていたとしても
すべては
「あなたの心のなかで起きていること」
なのである

ゆえにそれがプラシーボだとか
科学的に立証されているだとか
どのように「説明」されようとも
そうした理屈は「あなた自身の体験」とは
実はまったく関係がないことに
気が付かなければならない

つまり「この商品はこんな特徴があって
凄いんですよ」と言われて
「本当だすごい」と興奮しているならば
あなたは「自分の心のなか」で
自分を見失っているということだ

物事に価値を見るのはいいが
その価値を与えているのは
自分であることを忘れてはならない

あなたの暮らしている世界の統治者は
他ならぬあなたなのだ

それを思い出すとき
世界から一切の「意味」は消えて
あなただけが「唯一の意味」となる

 

もう少し話を進めておこう
意味を追い求めることの無意味さと
意味本来の役割についてだ

いつも自分を支配している
「理由のわからない不自由さ」から抜けて
世界をあなたの望み通りに
創り変えることができる

 

2.

たとえば人はどうして
花を贈ったりするのだろう

お祝いやお見舞いなどで
綺麗なものを贈ったりする

だがそれに「何の意味」があるのだろうか

花を贈ることについて
どういう明証的な根拠があるのか
あなたは説明できるだろうか

もちろん相手を
「思いやる気持ちがあるから」だと言われる

だけども本当にそう思っているのだろうか
意味ばかりを求める生き方にあれば
単に形式的な行事として
機械的に渡すだけでないかな

「相手を華やかな気持ちにさせる」
という意味づけやら
「渡すというマナーに意味がある」
なんて意味づけをして行為に及ぶ程度のものだ

だがそういう意味づけは
やがて「それすらも無意味である」と
気づくようになる

意味というのは実体のないものだからだ
意味そのものが意味を見出して
いくらでも変わっていく
だがその場合の変化とは大抵は
分離の方向となる

すなわち拒絶と否定の方向に進む

「花なんか何の意味もない」
「渡してもゴミになるだけ」
「ほら枯れたら病人も嫌な気分になるでしょ」

こうした新しい意味づけで
以前までの意味づけが葬られる

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