最後の扉
私たちは視界に映っている世界が
眼球の外に同じようにあるのだと思い込んでいる
その根本的な誤ちが人生が夢であることを
気づかせないままでいるわけだが
たとえば宇宙人が書いたような知らない文字を
はじめて目にしたときみたいに
いま視界にある光景を解釈せずに捉えてみよう
つまり
「これは自分の部屋でありいつものコップがある」と
認識するのではなくて
見たことのない文字のように
ただ光景を捉えてみる
それはもはや「見ている」というより
光を感じている様子となるだろう
雨が降っているなら
雨音や湿気そのものを感じてみる
頭で理解した像を解釈するのではなくて
五感で感じられている
光、音、肌感覚、それ自体を感じてみよう
すると眼球の外にあるものが
だんだんわかるようになる
するとあなたは部屋を移動しても
1ミリも動いていなかったことや
右や左を向いても方向など
まったく変化していなかったことに気づく
あなたを包み込んでる何かがあるのであり
その包まれたなかで
おぼろげに意識に現れた映像を
この世のすべてだと思い込んできた
Notes あなたの世界, あるがまま, いまここ, 執着, 悟り, 現実, 瞑想, 神秘, 観念, 観照, 身体