自己管理の法(11)

頭の中を吐き出すことが大事だ
それは紙とペンでもいい
スマホやパソコンでもいい
とにかく書くこと
 
何も動けないときがある
不安や恐怖に縛られているときだね
それらの正体は何かといえば
未知への妄想だ
実際にはまだ起こっていない
「起こるかもしれない」
「きっとこうなる」
あなたはストーリーを入念に構築して
脳内でネガティブドラマを再生させる
 

豊かさの居場所

 
つまり未知でなければいいのだよ
対義語は既知だ
 
今夜来る大事なお客さんのもてなしに料理をする
あなたは急いで帰宅している
ふと過ぎったのは
家の冷蔵庫にトマトはあったっけ?だ
なかったらどうしよう
料理ができない大変だ
これが未知
 
だがメモなりスマホなりで
冷蔵庫の様子がちゃんとチェックしてあれば
そんな不安もないし
別の食材もわかるから
トマトを使わないという手も選べる
 
ここは大事なところだね
何かに対して選択できるコマンドが
ひとつだけというのは
スペースがない
 
あの手もあればこの手もあるよ
 
そういう「選択の豊かさ」は
空間がスッキリしているほど
溢れかえるようになる
 
あなたが「もうこの道しかない」と
人生に狼狽するのは
何も状況や経緯だけに原因があるわけじゃない
あなたのマインドがノイズで満杯なのだよ
それを片付ければ空いたスペースに
インスピレーションが舞い込んでくる
 

幼子になる

 
じゃあどうすればその「聖なる空間」を
作ることができるのか
簡単だ
 
・部屋を片付ける
・書く
 
以上だ
それだけだよ
 
前回はルーチンを管理する方法を紹介したが
そういう日々の決まったタスクは
とても管理がしやすい
頭の中から簡単に外に放り出せる
 
つまりあなたを苦しませる根源である
「マインド」のエサを大幅に減らすことができる
 
イエスは「幼子のようになりなさい
そうすれば天の国へ入れる」そう説いた
 
「エゴを捨てれば
ストレスフリーの世界を生きられるよ」

そういうことだ
あなたにとって最も楽しくて幸せで
エキサイティングでワクワクするような瞬間
それが一生を通じて起こるようになる
 

魔法を思い出す

 
だがこの忙しない現代で
どうやって「幼子」になるのだろう?
 
幼子のフリはできる
だがそれは単なる幼児プレイだ
またひとつアブノーマルな観念が
あなたに加わるだけのこと
 
そうではなく
純然なるチャイルドハートを獲得するには
彼らの環境をみればいい
 
彼らは外側を探さない
高額な趣味にフルローンを組んで
「楽しさがあるはず」と期待したりしない
 
彼らはその場で楽しさを作り出す
無料で無努力だ
何かを必要とすることもない
そこにある「いまここ」だけで
様々な「楽しさ」をプレイする
 
いつでもどこでも
幸せを引き出すことができるのだ
 

エデンからの追放

 
だがあなたはこうだ
 
「何かをするには何かが必要だ」
「いまこれやってるけど、これで正しいのかな」
 
そんな風になってしまったのはいつからだい?
あなたは子どもの頃のマジックを取り戻したいのに
その方法がわからない
同じことをやっても
気持ちが思い出せない
 
そうしてパブリシティに騙されていく
「この商品があればあなたは大満足」
「私はこのアプリで人生がリラックスできた」
そんなキャッチコピーに首を掴まれる
もちろん本書で度々出てくる怪しい紹介もそうだ
 
決してそれで豊かになるものではない
「あなた」が変わらなければならないのだ
 
あなたが変わる為の引き金
それがその世界にある、
すべての物、すべての人々
すべての社会、すべての出来事
 
以下の文章を胸に刻みなさい
 
あなたの「知っているすべてのもの」は
それら自体が何かを与えてくれるものではない
それを通じてあなたが「思い出せる」のだ
つまりあなたの中にあるものを
引き出すためのトリック
それが「世界」という壮大なカラクリである
 

何もせずに彼らは生きている

 
では幼子とはなんだ?
それはいまのように「記憶喪失」に
なる以前の状態のことだ
 
もともとあなたは知っていた
もともとあなたは何もかもを生み出していた
 
2才のあなたがどうやって家賃を払う?
2才のあなたがどうやって食材を調理する?
 
あなたが生きていくために必要な流れは
あなたが計画したり思案したりする以前に
すべて揃っていたのだ
 
それに気が付くため
その状態に戻るための方法が
「自己管理の法」だ
 
植物は移動しない
自ら求めて雨を望んだりしない
だがどんな生物よりも歴史が古い
 
なぜだ?
なぜ彼らは未だに繁栄しているのだ?
そこに答えがある
 
すべては循環している
循環に無抵抗に流れるのは
マインドをクリーンにすることだ
 
それはあらゆることへの「消去」だ
古の覚者はそれを頑なに伝えてきた
だが非常に難しい
 
なぜならば「現実」を残しながら
マインドを手放すということは
とても中途半端な結果になるからだ
 
つまりスーツ姿で賑わうオフィス街のど真ん中で
干からびた浮浪者のようになってしまう
それが幼児プレイ
 
だから現実をそっくり入れ替えていく
現実とはあなたの思い込みだから
そこから崩していくのだよ

新しいものを習慣化させるのだ

その為には
頭の中にあることを全部外に吐き出しなさい
もう出ないというぐらいに
書き出すのだ

マインドマップは効果的な「書き方」のひとつだ
あなたの概念の形成要素を探すこともできる
だけどもその行為自体に意味を探しちゃならない

とにかく吐き出すこと
もうそれしかない
逆にいえば
それだけやってれば
あなたは人生が豊かになる

心理学としてはいろいろ検証されているがね
そんな堅苦しい話じゃない
単に空いたスペースに
インスピレーションが舞い込んでくるから
あなたが自ら豊かになれるのだ

 

観念を別の観念に変える

 
スピリチュアルは良い題材だね
最初はあなたにとって奇想天外なトンデモ話だった
だが知識が増えて関わりが濃くなってくると
様々な物事への考え方が
以前と変わっていることに気が付く
無論、観念を別の観念で塗り替えただけだ
 
それでいい
幼子のようになる、それも観念だ
仏教徒になる、釈迦の教えを受ける
それも観念だ
 
幸福になる
最高の人生になる
それらも観念だ
 
つまりあなたが観念そのものなのだ
あなたは変幻自在の観念体
だから観念を変えれば
世界は変わる
世界自体は変わらないが
あなたの見ている光景は変わる
 
いいかい
あなたが観念だ
すべてあなたの見方、捉え方
イエスの「幼子」は
そのように世界を捉えるから
そこは天の国なのだ
新しい次元はどこかにあるんじゃなく
そこにあるのだよ
 
エデンにいるのに
あなたはエデンを探していたのだ


Notes, タオ, マインドハック

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