あなたはひとりじゃない

私はかつて人生の意味を見失っていた
日々消耗する魂を
物欲でしか満たすことができなかった

贅沢できるほど豊かではなかったが
あれがいいとかこれがいいとか
そんな思いを募らせることも
結局は同じことだ

暗い天井を見上げながら
楽しい妄想にふける

求めていたものは
束の間の至福感
重く冷たい現実から
1秒でも逃れようとしていた

だがそれは頭痛薬のようなものだ

薬が効いてる間はいい
だがすぐに同じ分量じゃ効かなくなる
もっともっと必要とされ
鏡には資本主義に踊らされた猿が映る

やがて精神も資金もショートして
いよいよ頭痛と同居するはめになる

治まらない頭痛
頭を抱えて生き地獄を歩く

そうして気付くのだ

どんな羽振りの良い成功者も
恋愛に励む女子学生も
社会という巨大な精神病院で
観察されてる患者だとわかる

心に設置された
世間という監視カメラのもと
誰もが言い訳をしながら
見えない規範に生かされている

安まる場所のない騒がしい世界
味気のない仕事
開くたびに心臓麻痺を起こしそうな
郵便物の山

愛する人
守るべき生活

妻を喜ばせたくて
手にしたプレゼントが
なぜこんなにも重いのか

なんだこの世界

大事なものが
徐々に剥がれ落ちていくのがわかる

でもなにをどうしていいのかもわからない
わからないから
なけなしの金をその場しのぎに使う

その請求がまたひとつ
自由の可能性を消滅させる

酒、精液、金、モノ、

おかしいね
自分が存在していることを自覚したいのに
手を出すたびに
自分の存在が消されていくみたいだ

魂を売るなんて
昔のひとはうまいことを言った

私は己の魂を渡すつもりなどなかったが
社会という契約書には
小さい字で隅の方にそれが書かれていたようだ

 

2.あなたはひとりじゃない

さてそんな人生を歩んできたのだけども
どうにか長いトンネルを抜け出ることができた

そのために私が掴んだことといえば
たったのひとつだけだ

それに気付くために
ものすごく時間がかかったと思う
確かにずっとそこにあったのだけども
まったく理解ができなかった

だがいまや最高の贈り物だ
おかげで世界がひっくり返ったのだからね

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  1. tamatama3 より:
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  2. ainohikari より:
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  3. ハイライト より:
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  4. たか より:
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  5. reala より:
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