恋人との出会いが到来する

「恋人との出会いがほしい、どうすればいいのか」という相談がたくさん寄せられているので、こちらで回答しておこう。

※同様の回答になるので、すでに相談者の方に返したものを一部改訂して載せておくよ。より詳しい話になっているので相談者の方も再読してみてほしい。

 

求めれば逃げていく

さて相談内容をまとめてみると、

──

友人夫婦にしても自分の両親にしてもパートナーとの出会いを聞いてみれば、偶然的にそうなったという話が多くあり、じゃあ積極的にきっかけを作っていけば自滅するだけなのではないか、しかしそうなると出会いなんて生じてこないんじゃないか?

──

というものだが、とてもよい相談といえる。

そう、”出会い”とはとても不思議なものでね。どんな出会いであれ、己の人生を決定づけるというのに、しかしそれは”突然”に現れる。

よく話すことだけども、たとえばあなたに親友がいるがいるならば、それは「親友になろう」と相手に詰め寄って契約を交わしたわけではないだろう。いつの間にかそうなっていたはずだ。

だがその気の合う相手との出会いを考えてみれば、奇跡としかいいようのない偶然の重なりがある。

じゃあそれを逆手にとって、つまり「親友候補なんて実はごまんといるんじゃないか」と考えて、片っ端から親友のつもりでみんなと接したところで、誰とも親友にはなれず、どこか気の許せないような落ち着かない関係しか生まれない。

つまり“自分”から求めるものは、うまくいかないわけなんだ。かといって、自分がそれを我慢してれば誘惑や羨望に支配され続ける。

月は追えば追うほど逃げていくが、逆に逃げようとしてもずっと追いかけてくる。それはつまり、月はいつも己とともにある(月は己そのものである)ことを示している。

じゃあ運命の出会いをつかむプロセスとはいったいどういうものなのだろう?

 

トントン拍子で実っていく

まずこれまで出会えた親しい人のことや、また結果的に己の人生を彩ることになった趣味や物事について考えみればわかるが、つまり「世界のほうから人生は変わる」ということだ。

その意味で”自分”は「なにもしなくていい」といえる。

ただし「なにもしなくていい」というのは、部屋に閉じこもっていたり、素敵なものを見て見ぬふりして待ち続けることではなく、

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