実りある道は意外なところに開く

前回に引き続き、相談内容の重なったメールへの回答となる。

まとめてみると、

──

やりたいことがあってそのために生きていきたいけど、まったくうまくいかない。これじゃなんのために生きてるのかわからない。

──

という具合だね。

仕事のことだったりライフスタイルだったり相談のケースはさまざまなんだけども、まず最も大事なことを言っておけば、気にしていないことほどうまくいくということだ。

 

想定外な人生

たとえば仕事についてなら、実業家の人生談なんかでよく語られることだが、副業だったものが本業となり彼らはその成功を手にしていたりする。

ミュージシャンを目指していたが、その活動費のためにやっていた通販事業が大きくなって億万長者になったり、自分のバンドのレコーディングのために得たノウハウが、やがてレコード会社を立ち上げることになり世界的に大成する。

一流のシェフを目指して自分のレストランを経営する夢に多大な学費や時間をかけたけども挫折し、だがその探究が料理専門の作家の土台となり、やがて料理番組の司会などを務めるようになったりする。

それらは一見同じカテゴリーに留まっているが、当人たちからすればまったく意図していなかった話であり、そんなところに実りある畑があるなど彼らは思いもしなかったんだ。

 

好きだからこそ

あと私の周りでもわりと多い例だが、勤めていた会社を解雇され、失意ながらもしばらく無職生活で好きなことをして暮らしていたが、やがてお金が尽きてきて仕事をしなければならなくなる。

そうなると好きなことをしていた暮らしをやめなければならなくなるわけで、誰もがこの二者択一に迫られて、生活していくために働かざるを得なくなるのだけども、ところが「この好きなことをそのまま仕事にすればいいんだ」と気づく人も結構いたりする。

「それってやりたいことが実現してるじゃないか」と思うだろうけども、そうじゃないんだ。むしろその第一志望的な意図があるとうまくいかない。

全文をお読みいただくにはご入会後にログインしてください。数千本の記事を自由にご覧いただけます。→ . またご入会や入会の詳しい内容はこちらから確認できます→ ご入会はこちらから


Notes , , , , ,

コメント・質疑応答

  関連記事

-->