空に流れる雲

友人の孫が「カラスきらい」というので
どうしたのかと尋ねてみると

家族で山歩きにいったとき
カラスが集団でフクロウを襲っているのを
みたということだった

その子にとって
フクロウは守られるべき存在であり
憎むべきはカラスにある

フクロウは商品ロゴに使われたり
最近はペットして飼われたり
そうして善良なイメージが定着しているからだろう

だが実際はワシやタカと同じ猛禽類であり
生態系の最強のグループに属している

可愛い顔をしてるが夜になれば
その森での支配的な捕食者のひとつなんだ

つまりカラスが集団で追い回す光景は
自分たちを守るための擬攻撃だと思われるけども

たしかに森のなかは弱肉強食の世界であり
そして万物に定められた自然の摂理には
何者であれ逆らうことはできない

「人間の社会でもそうだ」と
あなたは大いにうなずくだろう

「私は強いものに睨まれて生きてる」
「逆らうことはできない」
「やがてこの体も草のように枯れていく」

そうだね、その通り

だけどもここである重要なことに
気づいておく必要がある

 

“自然の摂理”が示すもの

それはなにかといえば
その子は「空に雲が流れていく様子」を
カラスとフクロウの姿にみたということにある

あなたも「空に雲が流れていく様子」を
人間社会の生殺与奪としてみている

別の人はこうかもしれない

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