欲求の正しい解消のしかた

私たち人間の世界は”同一の事柄”において
必ず2つの面が存在している

この原理を理解して逆手に取ること
人生に取り憑いた様々な欲望を解消して
それに伴ってきた浪費や罪悪感を払拭し
平穏で充足した毎日を送っていけるようになる

 

2つの面

たとえば「男と女」を例にしてみようか

“生物学的に”みたとき
どうして男と女しかいないのか

男と女は体の構造、特に生殖器官がまったく違う
ところが受精した当初の一個の細胞は同一であり
そこには何の違いもなかった

細胞が分裂して様々な器官を生成していく過程で
“男女の違い”が現れてくるわけだが
周知のように一部を除いて人間も動物も植物も
男女が交わることで次の生命が誕生する

これは逆にみてみれば
「生命の流れ」が男女という2つの面として
私たち人間にはみえているということなんだ

わかるかい

そもそも生命の流れは「ひとつ」なのであり
だが私たち人間はそのひとつを
そのあるがままに認識することはできない

これは「時間と空間」にも現れていることで
たとえば過去と未来を同時にみることができず
またコップの正面と背面を同時にみることもできない

つまり人間の認識構造は
三次元認識に”支配”されているのだけども

それは言いかえれば、三次元なんてものはなく
私たちの認識が「2つを比較して」しか
そのあるがままを受け取れない構造にある
ということにある

たとえば大きいものがあるのは
小さいものを知っているからだろう

より正確にいえば
私たちは言葉を介して物事を認識しているのであり
言葉の構造がそのまま三次元世界を生み出している

つまり言葉がなければ「真も偽もない」わけで
だから「目の前のそれが何であるか」というのは
人間の認識上でのみ有効な理解にある

この「人間限定のシステム」を
私たちは三次元と読んでいるのであって
それが「2つの面」を生み出しているんだ

 

「ひとつ」がどのように見えているか

だから男と女がここに存在していること自体が
すでに人間世界の観点であり
本当にここにあるのは男女という二元ではなく
生命と名づけられた一本の脈絡があるだけとなる

よってこの観点から
なぜ異性に惹かれるのかがみえてくる
(同性愛については後述する)

それは繰り返しとなるけども
男と女で「そもそもひとつ」であり
ひとつだからこそ男や女という2つの面を
私たちが捉えていることがその理由にある

100円硬貨の表面と裏面を
同時にみることができないのと同じだね

そしてここに「存在すること」のジレンマがある

つまり”私たち”は
本来「そもそもひとつ」であるはずなのに
常に己は不完全(=コインの片面)にあるわけで

それゆえに本来の姿である”完全性”を求めて
その対となる相手(=片面)を求めることになる

ところがその「ひとつ」というのは
人間の現実上では「存在しない」を意味する

あるけども”ない”んだ

2つの面が消え去るとき
人間はなにも認識することができない

認識するために2つの面を生み出したのであり
言いかえれば「認識できること」こそが
人間(=個々の魂の出現)なんだ

それゆえにこの世はあなたであり
同時にジレンマに挟まれている

だからキリスト教では人間は生まれながらに
「原罪」を背負っているとされ
また仏教では「人生は苦である」とされてきた

人間は常に片側を求めて
生き続ける(自らを存在させ続ける)しかない
からだ

つまり私たち(個々の自己意識空間)とは
良くも悪くも欲望そのものであり
そして人間である限り欲望は絶え間なく生じて
完全に満たされることはないのだとね

そのために
様々な苦悩に見舞われることになる

 

「すべて」が2つの面の現れである

間違えてならないのは
「生物学的」といった分野さえも
コインの片側であるということ

なぜなら「生物学以外の分野」があるからこそ
生物学は現れているからだ

その意味で
男女の体の構造というのも幻想にすぎない

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