お金がまわるということ

読まなくなった本を
図書館に寄贈する

着なくなった服を
リサイクルショップで
引き取ってもらう

こうしたことは
いまや日常的なことだ

まだ「自分」を生きていた頃
あっちの店が高く売れるだとか
どうせ手放すならばと
得をすることを求めていた

もちろんそのお金で
新しいものを手に入れたり
まあそれはそれで
経済は回るんだろうけども

結局は「外」ばかりがまわって
私は全くまわっていなかった

ゆえに何を手にしても
いつも置いてけぼり
だからずっと退屈していた

退屈とは虚しさや惨めさのことだ

 

私がまわる

あるときから可能な範囲で
損得を意識せずに
世界に関わってみることにした

別にお節介なわけでもなく
傲慢なつもりもない
自分の余力を提供しただけだ

服はなるべく痛まないように
丁寧に着るようにした
やがて必要な誰かに渡るだろうとね

本も同じ
それが私にやってきて嬉しかったように
誰かに喜びを届けられようにと扱った

つまり物を買うときは
自分だけのために金を払うのではなく
私の後ろに続く人たちのために
金を払うことにしたのだ

すると不思議なものだ

街がまるで大きな祝祭にみえた
そこに参加してるような気分になった

なぜなら自分がそうすることで
ずっと自分もそうされていたことが
わかったからだ

 

お金について

そうやって
無償で送り出すことをやってると
今度は仕事でお金をもらうことへの
意識も変わってきた

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