あなたの奥から覗いている何か

目を閉じてみよう
視界は失われる
当然対象物は見えないし
見えないということは
対象物へ観念を与えることもできない

目を開けてみる
何かが目に飛び込んでくる
あなたは即座に何かを認識する

もう一度目を閉じてみる
何も見えないし
見えないから認識を与えない

こうして繰り返していると
視界や対象物への認識の他に
何かがずっと見ていることに気が付く

その「何か」を意識すること

そこに意識を置いたとき
それはずっとそこに在ったことがわかる

あなたは年齢とともに
風貌が変わっていく

子供、青年、中年に老後
写真を並べれば
それぞれの時代を思い出せる

だがそれに加えて
何かが「ずっと見ていた」ことに
気付かないかな?

その何かは年をとらない
その何かは移動しない
その場であなたがくるくると回っても
同じ向きのまま

それはただ”在る”んだ

常に「それ」に意識を置くこと
そこから世界のカラクリが開かれる知る

 

 

 

 

 


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  1. よしりん より:

    「それ」に意識を置くことは、今にあることと同じことでしょうか?
    今を意識するよりも、「それ」に意識を置いている時のほうが、迷いがなく、気持ちが沈まない、意識がしっかりするのですが…。

    • -自分- 涅槃 より:

      よしりんさん

      その通りだよ。「それ」も「いま」も「自分自身」もすべて同じものだ。どの言葉がマントラになるかはあなたの観念による。

      例えば本書は多くの記事を書いているが、どれも同じことを伝えている。これはあなたの人生も同じ。スイーツを食べること、恋人と過ごすこと、会社で起こられて悔しい思いをすること、そうしたすべては同一の背景、つまり「たったひとつの体験」だけが、永遠の次元の中でドンとあるだけなのだ。

      その「永遠の次元」があなたの触れたものだよ。それを忘れないようにしなさい。それだけが唯一のものだ。

      良いコメントをありがとう。

  2. カヨ より:

    はじめまして。
    ここ数カ月、今に在るを意識し、今日こちらのサイトを知りました。
    この記事を読んで、目を閉じたり、開けたりを繰り返し「何か」を意識し続けてたら、言葉では表すことができない感覚になり、涙があふれてきました。
    悲しい涙ではなかったのは確かです。
    安心というか、なんというか・・・。
    とても素晴らしいサイトに出会えたこと、感謝いたします。
    これから読み進めていくのが楽しみです。
    本当にありがとうございます!!!

    • -自分- 涅槃 より:

      カヨさん

      はじめまして。コメントが多くてね、私はいつも遅れてやってくる。だがあなたがこの返信を観たとき、私はいまここにいる。

      あなたの涙は、抑え付けている自分をほんの少しでも緩めることができたから、あふれ出たのだよ。本来の自分自身に触れた。それは暖かく優しく、そして自由だ。

      いいかい、その「扉」は至るところにある。あなたが生きている以上、世界のすべてが真実への扉で埋め尽くされている。

      まずはその肉体、そして見えるものや聞こえるもの、触れるもの、そうしたものから入っていきなさい。

      入った先は「外側」という幻想がシャットアウトされたスペースだ。それは必ず見つかる。なぜならずっとあなたとともにあるからだ。

      食べているときも仕事をしているときも、少しでもそこに留まれるように頑張ってみなさい。誰かや、過去の思いに意識を引っ張られたら、ハサミをイメージしてその糸を切ればいい。

      空に放たれたバルーンのようでありなさい。

    • カヨ より:

      自分さん

      明けましておめでとうございます。
      ご返事、ありがとうございます。
      こちらのサイトを知った日から過去の手記を遡って読んでいます。
      本当に心がホッとする感覚が何度もありました。

      今日は神社へ初詣に出かけましたが、並んでいるときに木の葉が風で揺れているのを見て、あるがまま・・・なんだなぁってぼんやりそれを見ていました。
      そして、私もそれなのかなぁ・・・って感じました。

      >まずはその肉体、そして見えるものや聞こえるもの、触れるもの、そうしたものから入っていきなさい。

      はい、意識が引っ張られたらハサミでチョキっとしますね。
      バルーンのように空から風景を眺めたいと思います。

      自分さん、ありがとうございます。

    • -自分- 涅槃 より:

      カヨさん

      ずいぶん遅くなってしまったが、あけましておめでとう。

      あなたの見ている世界に本書がある。その世界に幸福があり、そして苦悩がある。いつも見下ろしている位置にありなさい。

      宗教などで描かれる天上界や天国などと言った表現とは、「すべては自分の中にある」ということを意味している。

      あなたに優しさがあるなら、木の葉は優しさを伝えてくる。あなたに喜びがあるなら、夜空の星は喜びを伝えてくる。

      自分の中からムードを作り出すこと、それを忘れないことだよ。すべてはあなたに影響されて存在するのだ。

      こちらこそありがとう。

コメント・質疑応答

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