「恥ずかしい自分」が幸せへ導いてくれる

人生がうまくいかないという人の典型的なパターンがある。それは自分でない何かになろうとしているときだ。

だけどもこれにはまず根本的な誤解を解く必要がある。それは人は普段「本当の自分ではない自分」を演じている状態にあるということだ。その演じられている自分が正常な自分だと思っている。

よって日頃の自分が解放されるときに「本当の自分が出現して」どんどん前へ進んでいくのだけども、その自分を後で思い返したらとても恥ずかしい気持ちになったりする。

そんな経験があるんじゃないかな。「やってしまった」みたいなね。

1.

これについてドイツの名指揮者チェリビダッケの弟子だった演奏家ピーターバスティアンは、自身の著書(音楽の霊性)でこう書いている。

「自分は大した人間だ、ということを自分に言う勇気は持てないものです。もちろん私が演奏すると聴衆は拍手をしてくれる。だけども演奏中の私は、心の奥底で、自分は聴衆を騙しているような、そんな感覚をいつも感じていました」

彼はその「己が不在」の状況を受け容れるまでにかなりの時間と労力を要したという。人々は「自分でない者」に拍手を送っているのだ。だが精神修養の末にやがてそのすべてを受け容れられる心構えを持てるようになったと話している。

2.

ジャンルを問わず(それこそ派手な衣装をしたロックスターに至るまで)演奏家はたいてい矛盾した状況に悩まされている。それは成功したときの恥ずかしさである。

奇妙に感じるかもしれないが、賞賛や拍手喝采を浴びることを素直に受け取れないと感じているアーティストは結構いるものだ。また「自分のイメージだけがひとり歩きしている」ということに悩んで「何をしていいのかわからなくなった」という話もごまんとある。

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