恋が実るとき

想いを寄せる相手のことを
一日中想い続けたりする
それは美しいものだと
世間一般では信じられている

映画やドラマに漫画
バレンタインやクリスマスに便乗した
飲食物や装飾品など
そんな感じで「恋愛」は商品化して
堂々たる市民権を得ている

すべては企業が儲けるための
キャッチコピーなんだけども
おかげで恋人がいなきゃ
それは異常であるとか
そういう風潮になっている

そうして眼に映る異性の姿は
より魅惑的となっていく

男性が女性をみる目つき
女性が男性をみる目つき

街はまるで野生動物の世界となっている

なぜ自分がそのように
みんなと同じ目で異性を見てしまうのか
そういうことは考えない

「あの異性のここがいい」とか
すでに規定されたゲームのうえでの
判断しか持っていない

よって誰もがこの奇妙な法則に
掴まれていることになる

つまり恋愛のことだ

それは労働と消費によって
ハムスターのように走らされて
発電をさせられていることに気づかない
資本主義社会の奴隷がみている幻想のひとつとなる

 

1.

想いを寄せる相手のことを
一日中想い続けたりする

たとえば
今日知り合ったあの人を想って
飲む、歩く、眠る

聴きなれているはずの音楽が
とても素敵なBGMとなる

夜の街道をキラキラと過ぎていく
車のテールライトが
愛しい気持ちを演出してくれる

だけどもこのジレンマはなんだろう
何から解放されようとしているのだろう

その欲求が度を越せば
ストーカーになったり性犯罪に走ったり
「そうしなければ自分は楽になれない」
という脅迫的な観念に囚われてしまう

つまりメラメラ燃える恋愛感情と
犯罪行為は紙一重にあるわけだ

だが「本当のところ」は
どんな手段を講じても
決して手にすることができない

これが大事なポイントだ

「ひとつになりたい」なんて欲情は
心に葛藤が起きていることを意味する

「君を奪い去りたい」なんて
綺麗な言葉だが
実際その行為に及ぶには
罪の意識を覚悟しなければならない

だがお目当の相手や競争相手を騙したり
また犯罪をしてまで奪い去ったそれは
ただの幻だったことに気づくのである

「まさかそんなわけがない」
「自分が惹きつけたれた眩い光は
この相手から放たれていたはずだ」

ところがその相手を
どれだけ支配しても
どれだけ破壊しても
なにも出てこない

ああしまったと思うわけだ
しかもそのツケはあとで必ず回ってくる

相手や競争相手を騙していたなら
その交友関係の破綻であり
性犯罪なんかしたなら言うまでもない

だがそれだけのリスクを負いながら
何も満たされていない
いったい自分は何を求めていたのかと
わけがわからなくなる

だけどもそれもつかの間

食べ尽くしたあとは
またすぐに新しい獲物を発見する

食べ尽くせていない場合は
同じ相手に渇望を
引き摺り続けることになる

今日もおめかしして出かけようと
鏡に映っている自分の姿は
もう人間のそれではない

 

2.

人間は神の次元に昇るか
それとも獣の次元に堕ちるか
その中途半端なところにいる

つまり人間は人間自らが作った社会に
常に試されているといえる

全文をお読みいただくにはご入会後にログインしてください。数千本の記事を自由にご覧いただけます。→ . またご入会や入会の詳しい内容はこちらから確認できます→ ご入会はこちらから


Notes , , , , , , , , , , , , , ,

コメント・質疑応答

必ずお読みください
・会員記事のコメントはログインしないと表示されません。
・会員の方はユーザー名が入ってしまうので別名を希望の方はこちらで申請してください。
・連続投稿する時は自分の最初のコメントに返信してください。
・記事に無関係な投稿は禁止です。良識範囲でお願いします。
・対応の状況によりすべてのコメントに作者が返信できるものではありません。
規定の文字数に満たない短文、英文のみは表示できません。また半角記号(スペースやクエスチョンマークなどの感嘆符)は文字化けなどのエラーになりますので使用しないでください。使われる場合は全角文字でご使用ください。
・他の利用者を勧誘や扇動する行為、犯罪行為を正当化するコメントなどは禁止です。その意図がなくても事務局でそのように判断された場合はその箇所を修正削除させて頂く場合があります。予めご了承ください。
・同一者の投稿は1日1〜2件程度(例外を除く)に制限させていただいております。連投分は削除させていただきます(コメント欄が同一者で埋まり独占的な利用になってしまうのを防止するため)
・個人情報保護法により個人情報や会員情報に関する箇所が含まれている場合は該当箇所を削除させていただきます。
・投稿内容に敏感な方も多くいらっしゃいますので、暴力的な表現など他の利用者様へ影響を与えそうな文面はお控えください。
・意図的であるなしに関わらず、文章が途中で途絶えているものは掲載不可となります。もし誤って送信された場合は早めに追記として再投稿してください。
・マナーを守らない場合は規約違反となります。また他のユーザーや当事業部、作者への中傷や毀損と思われる言動は会員規約に則り強制退会および法的措置となりますのでご注意ください。
・投稿者による有料記事の大部分に渡る引用は禁止しております。
・スパム広告対策にセキュリティを設定しております。投稿後に承認待ちと表示される場合がありますがしばらくすると表示されます。また短時間の連続投稿はスパム投稿とみなされるため承認されません。時間をおいてください。
・コメントシステムはWordpressを利用しておりますので他でWordpressアカウント(Gravatar)を設定されている場合、アイコン画像がコメント欄に表示されます。会員登録されたメールアドレスで紐づきますので、もしアイコンを表示させたくない場合はお手数ですがこちらより涅槃の書の登録メールアドレスを変更してください。

  1. tomoya より:
    コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
  2. 涅槃の書-自分 より:
    コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
  3. Koichiro より:
    コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
    • 涅槃の書-自分 より:
      コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
  4. imorder より:
    コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
    • 涅槃の書-自分 より:
      コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
    • imorder より:
      コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
    • 涅槃の書-自分 より:
      コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
  5. yuka より:
    コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。
    • 涅槃の書-自分 より:
      コメント交流をご覧いただくにはログインが必要です。

コメント・質疑応答

  関連記事

-->