コップの水

コップの水が半分のとき
「もう半分しかない」と思うか
「まだ半分ある」と思うかで
心の様子は異なるだろう

これはもちろん時と場合によって
どちらに意義があるかは変わる

たとえばそれがお金なら
「まだ半分ある」というのは
その楽観さが破滅に向かうようにも感じられて
「もう半分しかない」と心を戒めるほうが
正しいように思えるだろうし

だけどもそのような深刻さゆえに
普段は心に余裕を持てないのだと思えば
「まだ半分ある」と捉えているほうこそ
大事な気もするだろう

こうして捉え方ひとつで
人生の見えかたは真逆に変わるけども
しかし忘れてはいけないのは
コップの水そのものは同じだということだ

 

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さてそうしてみれば
人生は己が意味を与えるからこそ
どんな瞬間にも意味があるわけだが

それはむしろ
私たちはどんなときにも
“そこに意味を与えてしまう”ということにある

つまりあるのはコップ半分の水だけだが
人はその様子に
何らかの意味を与えずにはいられない

もしそれをあるがままに眺められるならば

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