休日のなかに平日があること
あなたの毎日は
「あれをやらなければならない」
「あのことはどうしよう」といった
不安がいつも取り憑いている
それはもちろん未来が怖いからだろう
つまりいまやっておかなければ
大変なことになるんじゃないかという恐れが
背中をいつも押し続けているわけだ
だがそんな恐怖と同時に
もうひとつあなたを包んでいるものがある
それは「まあいっか」と
諦めたときに露わになる解放された感覚だ
まるで雲が去ったあとの青空のようにね
“幸福”はたまに貰えるボーナス?
たとえば義務や仕事に追われていたり
誰かのことが気になって仕方なかったり
息つく暇もないほどに
あなたは毎日追い詰められているけども
本当は家族とゆっくり過ごしたい
余計なことを考えずに好きなことをして
のんびりしていたいわけだね
たしかにやるべきことを片付ければ
そうすることができるかもしれない
だけどもそれだと「恐れそのもの」が
人生を支配しているわけで
ゆっくり過ごせるのは束の間であるばかりか
のんびりしているときでさえ
次の苦難が忍び寄っているのを
いつも背中で感じていることになる
それはいわば
休日が平日のなかにあるような人生だといえる
実際大半の人々の週末や余暇というのは
疲れ果てた日常があるゆえの
ボーナスみたいなものになっている
だからこそ
「休日の正しい使い方」がわからないんだ
言いかえれば
“幸福”をどう扱っていいのか
見失っているわけだね
逆転の呪文を唱える
というわけで
人生から不安を取り払いたいならば
それを逆転する必要がある
つまり休日のなかに平日があるようでなければ
ならない
そうあるためには”いかなるとき”も
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