ゼロ空間を知り現実という習慣を変える(後編)

全ては表面的なものだ。全ての背景には言葉に言い表せないような、ある一定の漂う何かがある。芸術家は絵画や音楽、舞踏、文学などでその何かを表現してきた。彼らはそれを知っていた。

前章の冒頭に記した「私の目の前にコップがある」という一文。「その何か」を解釈したあとに「私」や「コップ」が生まれていることがわかる。つまりあとで生まれたものに過ぎない。ではその前にはそこに何があったのだろうか?一体何があるのだろう?それがあることは確かだ。なぜならそれがあるから「私」と「コップ」がここにあるのだから。

いまそこで何かを見てほしい。その対象物の名前や、それが何であるかという理由、そしてそれを見ているという行為、そうした次々と生まれてくる言葉という解釈を落としたときに感じられる、ただ静かで、そしてただそこにあるという存在感を感じられるだろうか。しかもそれはその対象物という枠内に留まらずにその周囲に広がり、そしてあなたまでをも包んでいる。

すべては幻想

これは仏教やキリスト教、古代ヒンドゥー教、禅、そして近代の哲学に至るまで「万物の起源」として示されている領域である。最近は科学でさえもここに到達しつつある。つまり「この世の正体」のことだ。言ってみればその何かを理解していることが「悟り」となる。

この世の善も悪も、得も損も、あなたも他者も、恋愛も失恋も、過去も未来も、健康も病気も、金持ちも貧乏も、街も人々も、快楽も不快さも、希望も絶望も、あなたが「知っていること」のすべてがありもしない嘘っぱちであることが判明する。

つまり「悟った人」もおらず、聖者も覚者もいない。そうした対象はみな、それをそうであると考えているだけだからだ。ゆえに「悟り」とはそうであることを見破ることにあるのだ。

自他の境界線が消えるという意味

そして何度もひっくり返るけども、すべてが幻想であるがゆえに「あなたの知っている通りの世界」が紛れもない真実なのだ。なぜなら、それ以外がないからだ。たとえばブッダはいた。だが「ブッダはいた」という認識自体が「あなたの世界観」を支える”芸術表現”なのだよ。一見この複雑な矛盾は前章で話した通り、時間は存在していないという観点から解き出すことができる。

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