私はテストに合格しているのだろうか?

シンプルに生きることはとても難しい、誰もがそう感じている。

素直に喜びを表現することは難しい。欲しいものを欲しいと述べることは難しい。何も気にせず道を歩くことは難しい。

その「難しさ」こそが人間という存在であるのだから、シンプルであろうとするほど、それは日頃捉えている「人間像」からかけ離れていく。だから”難しい”。

だがこの「人間像」というのは、現在たまたま周囲のみんなが信じ込んでいる価値観や常識のことにすぎない。つまり時代によって「人間」は変化していくことになる。

ここにヒントがあるのだけども、要は「時代の人間であろう」とするとき、それは「テストで100点を取り続ける」ということにあるわけだ。

世間体や将来設計、つまり「安定・安心」というテストに合格し続けなければならない。その採点の程度によって、あなたの安心は人間世界から配給される。

「シンプルに生きることは難しい」という人々は、常にこの見えないテストに参加し続けているというわけである。

1.

このシステムは100点を取れば幸福になれるという明快なPRゆえ、誰もがそれを信じてしまうが、実はこの「明快さ」にこそ罠がある。

それはつまり「100点こそが完璧」であり、言いかえれば、常に完璧を目指さなければならず、結果的に誰もが「自らで減点を感じ続ける」ことになる。

これが将来への不安や、新しい挑戦への恐怖、対人関係での劣等感などの根源なのだ。

罠はさらにまだある。

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