悪い人が出てこない作品

悪い人が出てこない作品があるね

作中では味方と敵役に
分かれてはいるんだけども

なんだかんだで
「みんないい人」みたいな作品だ

映画ですぐに思いつくなら
宮崎駿作品の大半はそうであるし
実写映画も調べてみればたくさん出てくる

小説や漫画でもたくさんある

だがそれは子ども向けという意味での
「悪い人が出てこない」ではない

作品が全体を鳥瞰的に捉えているゆえに
みんなそれぞれ
「自分のことをやっている」ということが
受け取れる構図になっている

それが「悪い人がいない作品」の条件にある

鳥瞰的というのは文字のとおり
高いところから見おろしているように
全体を大きく眺め渡すことをいうのだけども

つまり主役からの一方的な観点ではなく
人間の世界を照らす
広大な空からの光のように
いわば”神の視点”として全体が捉えられている

それゆえにみんなの個性が立っている

そしてそれぞれの登場人物が
己自身をひとつの個性として認めているゆえ
必然的に他者の存在も
対等に捉えていることになる

だから作中では小競り合いをするけども
見ていて気持ちのいい雰囲気を
いつも漂わせている

 

1.

さて、そんな世界に憧れるかもしれない

「悪い人がひとりもいない世界」だね

だがどうやってそんなことが
あなたの目の前で実現されるのだろう?

ここに人々の人生の挫折がある

なぜなら他人のことを
完全に操作するなどできないからだ

いくら「理想の世界」を目指して
他人にそれを思い知らせようとも
まったく理解しないばかりか
それについて反発さえしてくる

もちろん相手にも言い分があるわけで
「理想の世界」を築くためには
相手の言い分をフォローできるぐらいに
今度は自分の考えを改めなければならない

だがそうして当初のプランからは
かけ離れていく
その結果にいまある息苦しい人間関係が
抽出されている

しかしこれは「操作しよう」という
そもそもの発想からして間違えているのだ

じゃあどうすれば「理想の世界」で
あなたは暮らすことができるのだろうか

そういうときは
「悪い人が”出てくる”映画」について
考えてみることだ

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