R2-D2

ある物事に直面したとき
考えれば考えるほど動けなくなる

あれがいいか
これがいいか

でもまてよ
もしかするとこっちかもしれない

そうして思考だけが頭をめぐって
一歩が踏み出せない

迷いだけでなく不安や恐れというのは
実在するものではない
そうした決定不能な「不自由さ」を
感じているときに現れるものだ

たとえば少し先の未来に
「大きな不幸が訪れるかもしれない」と
考えはじめてみよう

失業したり支払い不能になったり
事故をしたり大病をしたり
そのように考えだせば
いま自由に選択できているものが
どんどん狭められていく

お出かけ前の服ひとつも
「笑われるかもしれない」と考えば
何を着ても決まらない

ましてあなたがいま
トラブルの渦中にあるならなおさらだ

自分はどうなるのか
この不安を引きずったまま
最も的中して欲しくないことが現実化するのか

そのように抱え込んでいれば
もちろんそうなる
というより「すでにそうである」からだ

それは遭遇しているトラブルのことではない

先にも話したように
不安や恐れは実在しない

不安や恐れとはあなた自身が
「己はいま不自由である」と
感じていることそのもののことである

だから実際にいま何が起きているのかは
関係がないのだ

大富豪であっても
大貧乏であっても
何も違わない

いま自分が体験している世界で
自ら身動きの取れないほどの
思考にはまりこんでいなければ
あなたはいつだってハピネスとなる

なぜなら幸せの源泉とは
思考を超えたところにあるからだ

思考はそのパワーを覆い隠してしまい
光を遮ってしまうのである

 

1.

さて近年は「人工知能」の技術開発が
盛んになっている
AIというやつだね

つまりロボットのことだが
見た目は人型である必要はなく
たとえば車の自動運転技術なんかもAIだ

最近のスマホに搭載されている
アシスタント機能(iPhoneならSiri)も
与えられた音声を人工知能で処理して
情報を返してくる

これらAIの頭脳は
いわゆる「ビッグデータ」に関係している

ビッグデータというのは
人類が活動している情報を集めたものだ

たとえばアマゾンで何かを検索すれば
この商品をチェックした人は
こんな商品もチェックしていますという
情報が現れる

つまり購買者が何を買ったかだけではなく
その購買者の痕跡(ログ)も記録されている

グーグルの検索表示もそうであるし
最近はネット上での広告もそうだね

これまであなたが調べたことなどから
あなたの興味や動向を
webサーバーが判断して返してくる

もちろんTwitterなどの発信や
メールでのやり取りなども
必ずwebサーバーを経由するわけであり
その権限を持つ持つ者(国家など)が
あなたのIPアドレスやアカウントを調べれば
これまでのネットでの全活動が即座に明るみになる

この「痕跡の記録」はネット上だけではない

たとえば出先のクレジットカードの使用や
図書カード、各種ポイントカード、
また病院や役所の履歴
高速道路のETCなど
様々な日常的な行動がその便利さと引き換えに
データ化されている

つまり人類は社会の管理下にあるわけで
そうした情報の集積が
ビッグデータと呼ばれるものとなる

そのデータを参照すれば
いまどのような商品が流行しているのか
また人々はどのようなことを考えているのかが
わかる

近年はフェイスブック社やグーグル社が
地球上のインターネット不通のエリアに
通信衛星を使って無料で提供しようとする
プランが進行している

日本ではインターネットは
不可欠なサービスであり
もはやスマホが手元にないだけで
慌ててしまう人々ばかりだが
世界ではいまだ50億以上の人々が
ネットの繋がらない地域で暮らしている

もちろん医療や貧困、人々の将来に
大きなアドバンテージがあるのは明白だが
企業のそもそもの目論見は
50億のビッグデータを手に入れることにある

つまりビッグデータによって
人類を管理できるわけだ

人々の動きを知り
また人々を自由に動かすことができる

人類はこの社会で行動するほど
自分たちが監視されていることになる
もちろんネガティブな意味ではなく
そのおかげで便利な社会になっている

ここで重要なのは
そうなってくると私たち「個人」とは
これまでの肉体という個人性ではなく
「行動のデータ」に移行しているということだ

もはや「社会的な私たち」とは
ビッグデータサーバーの
断片的なデータでしかないということである

AIはこのビッグデータを活用する

もちろんスマホの音声アシスタントは
全データを網羅するわけでないから
完全というわけではないが
徐々に精度が上がってきている

つまり個人的に使うほどAIは
私の「癖(データ)」を覚えていくわけである

 

2.

そしてもうひとつの技術進化として
いまは脳神経科学の進歩が勢いを増している
それはMRIの開発によって
人間の「活動している脳」を視覚化することが
できるようになったからだ

何かを認識しているとき
脳のどの部位が活性化しているのか
また似た状況で認識が違うのは
脳がどのように反応しているからなのか
いろいろわかってきている

ではもし人間の活動パターンを
脳のパターンとして復元できたら
クローンが作れるということになるのではないか

そこにビッグデータを載せれば
スーパーヒューマンができるんじゃないか
そんな途上にあるといえる

なんでも的確に
そして完璧にこなす人間

常に先を見通し
常に他者に配慮する人間
犯罪などの間違いを犯さない人間

言葉でこのように書いたら
血の気のないような
おぞましい何かが浮かぶが
実際あなたが求める理想の恋人像や
上司、友人、家族、
そしてそもそも「自分の在りかた」は
これそのものではないだろうか

だがそれでも「何かが足りない」ような
気がするなら
今日のあなたは勘が冴えている

まあそんなわけで人工知能は
開発の一途をたどっているわけだが
ところが様々な
「矛盾的な問題」に直面している

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