“信じるとき”救われる

少し前の手記のなかでも
話していることなんだけども

たとえば神を信じないという人は
信じていないことを信じているわけだが

しかし人は
自分が何を信じているのかを知らないんだ

たぶんあなたもそうで
自分が何を信じているのかを知らない

だいたいの人は
自分の顔を自分で直接みれないように
なかなかそれを知ることができない

自分が何を信じているのかを知らないからこそ
「何かを信じられる人は幸せだね」と
言ったりするわけで

しかしそういうその人もまた
信じていないことを信じている

こうして「信じているもの」こそが
各々の魂(=シャボン玉)
つまり「この世」を形成しているのであって

自らのシャボン玉の内側の体験を
私たちは人生と呼んでいるわけである

 

答えは己のなかにある

つまり自分が何を信じているのかを知らず
「自分は不幸だ」「人生なんてつまらない」
と言っているわけで
たしかにそれはその通りとなる

その人の信じている通りに
その人は人生をみているのだからね

ゆえにそうして「つまらない」という人に
「人生は楽しいよ」と伝えたところで
何の効果もない

「楽しいよ」と言われていることからして
その人にとって
それはすでに興醒めしているものだからだ

ところがそんな人たちも楽しいことを探している

きっとこれこそが
自分を楽しませてくれるはずだと
いろんなものをみつけていく

しかし心が解放された当初こそ
胸が踊っていたわけだが
すぐにそれは陳腐なものへと成り下がってしまう

つまり魂の殻にヒビが入り
外から流れ込む光があるのだけども
しかし「己の信じていること」によって
瞬く間にヒビは修復されてしまう

それゆえにその人が人生を変えたいというとき
「こうすればいいよ」ではなく
なぜあなたの人生はそうなのかということを
まず自らで気づかせる必要がある

一切の助言はその基盤の上にのみ
積み上げられていくからだ

 

ふたつの世界

さてこうした原理を踏まえてみれば
あるヒントがみえてくる

自分が信じていることを知らないゆえに
自らの人生に閉じ込められる、ということは

逆にいえば
己が何を信じているのかを知っている人は
思い通りの人生を描いていけるということだ

だからたとえば冒頭で例にした

「神を信じる人」
「神を信じないことを信じている人」

この両者は
「信じている世界」を生きてるのは同じだけども
しかしその人生は大きく異なる

前者は自らで世界を創り出して
そのなかを生きている
揺るぎない信頼のなかを生きている様子にある

友情に恵まれ
日々が奇跡に包まれているだろう

その人には「そのように」みえているからだ

つまり信じているものが神であれ愛であれ
それは自分自身を信じているのであって
すなわち己を軸にして生きている

だからブレないし
人生の全責任を自らで受け持っている

しかし後者は常に反動的な人生にある

誰かのせいで自分は不幸であり
そして興味の対象が変わるたびに
生きかたの軸もころころ変わる

たとえば以前は
「お釈迦様は素晴らしい」と言っていたのに
いまは「釈迦なんていい加減なものだ」と
その汚点を探すことに心の満足を求める

自分は人生に放り込まれた犠牲者であり
ただ理不尽と将来への悲観だけがある
そしてその絶望をいかにごまかして生きるか
そのためだけに欲望が走り続ける

学問を修得したり
たくさんの物を得てみたり

それらは結局のところ
恐れや虚しさからにあるわけで
他へ反発するため、自分を守るため
武器や盾でしかない

前者はたとえ嫌な相手が現れても
それは己の心の一面が現れているのだと知っている

後者は嫌な相手が現れたら
全力でその相手を呪いはじめる

だが「人を呪わば穴ふたつ」と言われるように
必ずそれは己への痛みとして返ってくる

なぜならこの世は
「あなたのなか」に現れているものからだ

 

注意すべきポイント

私もまた
自分が何を信じているのかを知っている

“それゆえ”に人生から苦難が消え去った

そしてなによりシンクロニシティが
いまも私を運び続けている
(と自らそれに気付いている)

たとえば前にも話したように
お腹が空いたらインド料理店を営む友人が
突然何かを持ってきてくれたり
現実的な法則を無視しているかのように
物事は好転していく

だがここで注意が必要なんだけども

「自分が何を信じているのかを知っている」
この一文をよく読み返してみれば
ある陥りがちな落とし穴がみえてくる

その注意に長い間気づかなかったゆえに
当時の私は「信じたいものはある」けども
実際それは
自分が何を信じているのかを知らずにいたんだ

だから現実はまったく変化しなかった

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  1. shiy より:
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  2. same77same より:
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