望みを実現させる鍵

とある時代のある国に
ひとりの男が暮らしていた

彼はまだ自分の人生を
はじめていなかった

夢や理想はある

実際そう願えるための
現実はいつも目の前に開いていた

だが彼は
「まだそのときではない」と
いつも状況を見計らっていた

何をやるにしても
必ず他人と関わらなければならないからだ

いくら自分だけが熱意をもってしても
それだけじゃうまくいかないはずだ
つまり成功の鍵は
他人がどう思っているかにかかっている

だから彼は他人の心のうちが
しっかりわかるまで
動こうとしなかった

というより動けなかった

それゆえ男はいまだ独身で
たまたま紹介された先で
勤める日々を送っていた

これまでも女性の何人かが
彼のすぐ側を通り過ぎた
なかには彼にたいして
好意的な態度を示す人もいた

だが男はなにも応じなかった

なぜなら相手の心のなかが
本当はどうであるのかが
まだ見えなかったからだ

からかわれているだけかもしれない

もし勝手な思い込みで応じたら
とんだ恥をかいてしまう

こちらからまともに話しかけることもなく
曇り空の一時の晴れ間のように
彼女たちはどこかへ過ぎ去っていった

やりたいこともそうだ

彼はたくさんの趣味を持っていた
家でじっくりやっている分には
他人は無関係だからだ

だがそれを拡大させること

たとえば同じ趣味のグループに参加したり
ましてそれを生業にするなんてのは
ためらわれる

他人との関わりが出てくるからだ

つまり愛し合える人がそばにいてくれたり
自分の好きな世界だけで暮らせたら
どんなに幸福なことだろうかと
いつも夢をみていたわけだが
あるひとつだけが
どうしても見つからなかったのだ

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  1. kkkb69 より:
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