人生を服としてみれば、人々に違いはない

街を歩けば多くの人とすれ違う
会社や学校ではたくさんの知り合いがいる
家庭内でもそうだ
あなたはどれぐらい多くの人々を知っている?

あなたの知るAさんは青い服を着ている
Bさんは赤い服だ
あなたは緑の服を着ている

いいかね
Aさんは青い服
Bさんは赤い服
あなたは緑の服だ

それぞれの服を着ている中の人は
実はすべて同一人物である
着ている服が違うだけで
あなたは、あなた以外の人とか
あなた以外の物とか
そういう解釈をしている

ある不安定な政権の国で生まれた少女
彼女は果敢に生きた
だが最後は処刑された

それが服だ
そういう服を着ていた
だけども服を脱げば
ヒップなニューヨークのイーストサイドで
毎晩パーティライフを繰り広げる若者と同じ
同じなのだ
その若者はそういう服を着ているだけのこと

この比喩では「服」がその人の人生だ
死とは服を脱ぐこと
つまり誰もが「同じだった」という姿を
晒すことになる

今日はどれぐらいの人とすれ違ったかね?
生とは欲望のことだ
欲望が形となった結果が生となる
「生きること」の時点ですでに欲望である

スピリチュアルで欲望は捨てよと言われるのは
そのためだ
つまり服を脱ぐ
そうすることで
すべては「ただ服を着ていただけ」
そういうことに辿り着くとされる

服を脱げば何もかもただの幻想だったことに気が付く
街ですれ違う人々もただ「服が歩いているだけ」であり
すべてあなたなのだ

本来のあなたは
服を着ていることで自らを見失う
服に飲み込まれる
服に思い込まされてしまう
街の1000人は1000個の幻想
だけども中身はひとつ

服を脱ぐときに
幻想から放たれる

メジャーリーグで大活躍する日本人
あなたは絶賛するかもしれない
だけども中身はあなたなのだよ
あなたがそういう服を着た世界を見ているだけ
そしてここにいる「服を着たあなた」は
別の服を着たあなたを見ているだけに過ぎない

中身はひとつのものだ

商店街を歩きなさい
多くの人とすれ違う
だが彼らは実在しない
すべてあなたなのだよ
つまり「あなたという服を着たあなた」も実在しない

親指が赤い服
中指が黄色い服を着るように
服に意味はない
だけども服が人生だ
服を脱げば
すべてあなたの手だったことが見える

だから実在しない他者をも尊重しなさい
感謝しなさい
すべてあなたの別面なのだから
どれほどの重さがあり
人生の苦しみに耐えてそこにあなたがいるのか
あなたはあなたを理解しなければならない

他者は他者ではない
すべてあなただ
人だけではなく
植物も物もあなたが認識する何もかもが
あなただったのだ

この意味を良く考え
そして理解しなさい

 


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