深夜の笑いが起こるとき、あなたは消えている

友人と明け方まで過ごしているとき
些細なことで笑いが止まらない
そんな経験はないかね
無論、それが「いまに在る」なんて
その時は考えてもいないだろう

視界はクリアで研ぎ澄まされ
色彩は鮮烈で
飛び込んでくる周囲の音は全身の細胞に溶けていく

脳科学やら医学やらは
「それは神経のこういう現象で‥」
などと解説するだろうが
そんなものは後付けの理由に過ぎない

大切なのは深夜に揺るぎない
リラックスがあなたを包むとき
時間が存在していないということだ
それは当事者だけがわかる

ただ「あなた」というシーンだけがそこにあり
知覚されるものはシーンの残像だけだ
深夜の部屋に揺らめく照明だけ
だが太陽が照らす日中よりも
眩く明るく感じるだろう
あなたの知るどんな「明るさ」よりも明るい
自分が光になったように感じる

あなたが「明日のことや昨日のこと」など
すべてを放棄し
完全なるリラックスに身を揺らいでいるとき
そのシーンに意識を漬け込んでみなさい
あなたの意識を、そのシーンに漬す
湖に身体を浸けるように
シーンに意識を漬け込んでみる

あなたは「意識を向ける」というフォーカスな意識
そしてそういった意識すらも立ち上げている
バッググラウンドな意識の2つで構成されている
日頃のあなたの意識はフォーカスだ
シーンとはバッググラウンド、
つまりいつもそこにある「それ」だ

あなたがあなたに浸かり込むとき
あなたはあなたを垣間見る
そこは永遠の安らぎと喜びに満ちている

深夜の笑いをあなたが知っているならば
それを日頃も再現できるようやってみなさい
それが瞑想であり
「いまここ」だよ

知らないのならば
土曜の夜にでも限界まで起きていなさい
眠気の限界を超えて
あなたの脳がギブアップを漏らしたときに
それは訪れる
まあ誰かと朝までファミレスで過ごしているのが
いいんじゃないかね
寝るに寝れないからね

ただしアルコールはダメだ
素面でその限界を超えるのだよ

 


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