光と闇
あなたの近くにいる人
家族でも友人でもいい
たまたまあなたに起こった出来事で
彼らは導かれていく
あなたは思う
まるで悟りのようだ
彼らは悟っている
自然の流れに、流れている
それに比べて私はなんだろう
彼らを見ているだけしかない
私に「何か」が起こってほしいのに
私に起こるのは、
私以外の人々に対するものばかりだ
このように感じたことがあるならば
それでいい
まだこのような経験がなければ
あなたは気付いていない
あなたが個的に進化するものではないのだ
いずれ「個」は失せていく
「いずれ」とはその人生の最期のときだ
あなたは気が付く
ああ、そういうことだったのかと
だけどもそれじゃ何の学びもない
学び?
そう学びだ
「それ」を物体として例えてみようか
石ころにしよう
そこに「石」がある
ただの石だ
そこにはその石しかない
石以外に何もないから
それが石かどうかもわからない
客観的な判断がないのだ
つまり石が自らを石だとは決してわからない
どうやってもわからない
そもそも「自分は石らしいぞ」
という疑惑すらないから
自らを何者だとも考えたこともない
「何者」とかそういう概念がないのだ
いつ出現したとか
どれぐらいの大きさだとか
そういう思考すらない
思考を持ったことがない
知らないうちからそこにあり
ずっとそのままだ
つまり「それ」のことだ
ところがその石の中の分子
分子を構成する原子のひとつが
いつも通り振動を続ける中で
たまたま違う周波数を出してしまった
そのいつもと異なる振動は宙に浮き
発するエネルギーがすべて跳ね返り戻ってくる
原子は自ら放出する、
跳ね返ったエネルギーを浴びながら
“自ら”を見てしまう
まるで太陽の光で影が生まれるように
原子は影を通じて
それを自らだと思い込んでしまう
ここはどこだ
私は誰だ
一体なんのために存在しているのだ?
あなたは自分の手がかりを探す
これはおいしい、これはまずい
ここは気持ちがいい、ここは怖い
今日は暑い、今日は寒い、
これはこれ、それはそれ
見えるもの、聞こえるもの
それらすべてを徹底的に観念付けていく
観念を付けることが存在証明なのだ
俺はこういう人間
私はこういう人間
これが俺
これが私
これが俺の個性
これが私の個性
俺ってこういう人なんだよね
私ってこういう人なんだよね
俺の人生 私の人生
俺の将来 私の将来
あいつ嫌い あの子とつきあいたい
もっとお金がほしい あれ欲しい
不安 満たされない なんか嫌
今日はだるい しんどい
鬱
すべては自らの存在を
浮き上がらせておくための感情
自分はここにいるよ、と
大声で叫び続ける
死にたくない
消えたくない
そうしてあなたは「悟り」とかいう
手引きを見つける
どうやら悟りを知れば
「石ころ」がわかるらしい
自分は石ころに戻ることになるらしい
石ころに戻ればこの不安は消えるらしい
古い教えでは
人は学ぶために生まれてきた、と言われる
何を学ぶのか
実際学ぶものなどない
それは方便だ
脂肪のようについてしまった
自我を燃焼させること
そうすることで
石ころはもともとの状態になる
つまり、もう発生することもない
いわゆる輪廻転生の教えである
だけども原子がまたおかしな周波数を出せば
また「誰か」が生まれる
石ころに脂肪がつく
その誰かは同じように苦しみ
その果てに悟る
あなただけの問題ではないのだよ
あなたが悟るとか進歩するとか
そういう話ではない
だからあなたを通じて
誰かが進むこと
それが新陳代謝だ
我々は何をしているのだろう
釈迦はイエスは
ひとりでも多く
苦しみを消し去ろうとした
そこへ導こうとしていた
「それ」の新陳代謝を促そうとしていた
なぜならば、すべて己だからだ
だが認識している己は個のことであり
真の己ではない
だから個の己が他の個を導くことしかできない
あなたひとりが目覚めたから
何だというのだろう
あなたひとりが悟ったら
何だというのだろう
あなたひとりが幸福になったら
あなたひとりが満たされたら
それが一体何だというのだろうか
だから、あなたを通じて世界が開いていくこと
家族や友人のこと
あなたが数歩も遅れているように感じようが
何も遅れていないし
その通りで良いのだよ
この無限の連帯責任ゲームは
あなたが生きている間ずっと続く
あなたが生きている間は
あなたのターンなのだ
釈迦はその生をちゃんと受け持った
いまはあなたのターンだ
あなたが「宇宙のダイエット」を活性化させるとき
あなたの世界はどんどん苦悩が取り除かれていく
そうしてあなたは本来の至福「在る」を感じるのだよ
世界に光を送りなさい
あなたを通じて光を流すのだ
たくさんの人の役に立つ
だけども
役に立とうとしてはダメだ
あなたがいるだけで、
多くの人の役に立っているから
そこに劣等感を感じないようにすればいい
ただ自然に流れていくだけだよ
あなたが己を主張すればするほど
光は閉ざされていく
劣等感に支配されていく
その世界は闇に覆われる
だからその逆であればいい
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あなたを通じて
誰かが進むこと
ここでの誰かとは、石ころからまた生まれた「誰か」のことですよね。
あなたが元に戻れることで、「誰か」にとって戻っていけるような影響を与えれるということですか?
eminさん
もとはひとつだ
そして石の影があなた
影からみた石が
あなた以外のすべてとなる
あなたにとって
人生で関わる人々は皆完璧なのだよ
なぜならば結果でしかないからだ
例えば家族が
何かを話した
何かを手に取った
どこかへ向かった
あなたはその人の出力を受け取るしかない
彼らはあるがままに在る
つまり「あなたから」すれば
すべては悟りの境地にある
唯一、あなただけが不安定な動きの中にある
どこかの手記で自分の姿を
一日かけてビデオに撮れと書いたことがある
そこに映る姿は他者と同じく結果のもの
つまりあなた自身も
迷っているようで、実はひとつの循環に沿って
自動的に動いているのだ
つまりあなたも悟っている
なぜならば、もとは他と同じひとつの石だからだ
だからその「迷い」
つまり突然変異で生まれた影
それを脱ぎ捨てるだけなのだよ
>あなたが元に戻れることで、「誰か」にとって
戻っていけるような影響を与えれるということですか?
「誰か」はいない
あなたの見た誰かがそこにいるということは
あなた自身のことだ
だから世界が悟れば
あなたも悟る
世界が悟るためには
あなたが迷いを捨てればいい
世界の命運は
まさにあなたにかかっているのだよ
…。
先ほど、疲れて少し寝て起きたらwin10の、いつもの画像は山道に自転車でした。ママチャリのような。いつもながらPC上では、できすぎですよね。とは思いますが普段と全く同じです。面接の結果待ちと請求書は大手のいつものところ。振込先も同じ。通帳の残高も変わらない。PC上だけでおかしいのかも…とも思いながら、今まで会社の同僚から聞いた話や通勤途中のことおもいだします。妄想と現実の狭間でどう考えたらいいか、わからない。