内観の法

体調がすぐれないという相談をたくさんいただいているので、現代の医療とは別のアプローチとして、スピリチュアルな観点から参考になる話をいれておくよ。

白隠という人がいてね、彼は江戸時代の禅師だった。一般の民と同様に彼も苦悩の人生を歩んでいて、この世の真実を悟ろうと必死に修行に励んでいた。何も食べず一睡もせず部屋に閉じこもってひたすら坐禅をしていたが、あるとき結核にかかってしまった。当時はもちろん不治の病とされていた。

そんなとき、京都の白川で暮らす禅師から「内観の法」を授かることになった。内観の法とはどんな病気でも治す、自己治癒の秘技として古来より伝えられてきたものだった。

さて「内観の法」の実践のまえに、それがどういう原理であるのかを理解しておくとより良いので、すこし前置きを加えておくことにするよ。

1.

現代は科学的な思考、科学的な手段、科学的な選択が基本となっている。ここでいう「科学的」というのは、論理的で合理的であるということだ。もちろんそうした科学的思考によって現代の文明は発達し、やがて人類は自然の脅威に恐れなくなった。

だがその反面、それまであり得なかった苦しみにつきまとわれることになる。現代人の苦しみのすべて(他者への憎悪や物質的な欠乏感、人生の虚しさなど)はこの科学的思考によって生まれた影といえる。

無論、この相反するものは思い込みにすぎない。己が正義を主張するから他が悪にみえるだけであって、何事もそれ自体が正義や悪なのではないようにね。

このように現代人は「全体と個人」という二分した考えに固執しており、科学を追求する限りはその亀裂を深め続けている様子にある。その構図は「常にここにある実在」とはかけ離れた次元によって現れている。

人は「社会上での充足」を求めるが、それをどれだけ獲得しても永遠の安らぎには到達しない。その追い求めているものは空想の産物であり、いわばヴァーチャルな世界での満足でしかないからだ。

テレビゲームのなかのキャラクターをどれだけ満たそうとも、それをプレイしている実際の己が欠乏しているならゲーム上で何を求めても無意味なように、論理的、合理的な思考、すなわち科学的思考は「大いなる流れ」から常に切り離されていることになる。

2.

だから科学的思考は、あくまで社会という「仮想世界の形式」において有効であるのだと覚えておかなければならない。

むしろその形式そのものがこの社会なのだ。そこを理解すれば、たとえば1万円という額面とその実質的な内容を切り離して捉えられるようになる。そうなれば暮らしが大きく変わるようになる

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  1. mhayata より:
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