太陽に照らされた世界

あなたが人を批判するときや
相手を説得しようとしているとき
それは誰もいないところに向かって
必死に演説しているようなものだ

なぜならその相手の「落ち度」は
あなたにしか見えていないからだ

つまり「そのように見ている」相手に対して
「それを正したほうがいいよ」なんて言ってる

相手に落ち度なんかありゃしない

それは照りつく太陽にむかって
説き伏せているようなもの

「太陽さん、あなたはそれが良いと思って
そんなに熱さを放っているのだろうけど
私は汗だくで困っている」とね

あなたは己の不満を太陽にぶつけているが
これほど愚かなことはない
その恥ずかしさに気付かなくてはならない

太陽は太陽なのだ
あなたの都合で存在などしておらず
批判を向けるからその存在が
自分にとって不都合なものに
見えているだけでしかない

だがもっと愚かなのは
太陽をみて
「やはりそのように熱くあるべきですね」と
同調することだ

太陽の姿が素晴らしいから
自分も太陽の真似をする?

なにかを見ては
「こうしたほうがいい」と吐き捨て
別のなにかを見ては
「やっぱそうですよね」と尻尾をふる

あなたは一体なにをやっているのだろう

ひとりしかいない世界で
あなたは誰に向かって説得したり
同調したりしているのだろうか

いいかい
太陽は太陽だ
花は花だ

すべてはその通りにあるにすぎず
それが「自分にとっての何か」に
見えているだけ

つまりそのように見えていることこそが
「あなただけの世界」なのだ

神なる「それ」を
自分なりの形象で見ているにすぎないのだよ

 

世界の素材

今回の手記では「神なるそれ」を
霊魂と呼ぶことにしよう
いろんな意味で便利な言葉なのでね

さて霊魂とは万物の根源素材となるもの
あらゆるものに形を変えられる素材である
成形する以前の
ドロドロに溶けたの鉄のようなものだ

だが素材といっても
粘土のような無機質なものではない
霊魂の名の通り生命が宿っている

つまりあなたの見ている世界のすべて
人も物も出来事もなにもかも
椅子も本も道路も
そしてあなた自身も
生命の宿る霊魂でできている

それは「椅子が生きている」というよりも
巨大な霊魂の一部をつかって
椅子を生み出しているという具合だ

つまり目の前にはテーブルがあって
椅子のうえには猫がいたりして
個別に色々とあるようにみえるけども
実際は巨大なひとつの霊魂を目の前にしている

だからあなたは「自らの世界」という
自分にしか通用しない見え方や常識
霊魂と接しているわけだ

つまり現実空間に見えているすべてのものは
あなただけの「形式」でしかない

誰かと話しているつもりでも
誰かに怒りをぶつけているときでも
架空の他者を相手に
ずっと独り芝居をやっているということだ

たとえば私はあなたと違う世界を見ている
常識も違えば幸福感も違う
何を美しいとするかなどの価値観も違う
だけども同じ霊魂に向き合っていること
違いはない

霊魂がなんらかの動きを起こすとき
「自分の世界」に応じて
私たちはそれを受け取ることになる

自分の世界に人間関係があるならば
霊魂の動きは他者の言動として見えるわけだ

 

自分の世界について

いま見えている世界とは
「対の関係」により成り立っている

詳しくいえば
何ものも単体では存在できない
相反するものがあってはじめて
その何かはこの世で姿を現すことができる

つまり万物というのは
関係性があるだけなのだ

意地悪な人がいるなら
意地悪だと思うあなたがいる
両者を繋ぐ架け橋(関係性)がある

だがその関係性がなければ
「意地悪なその人」も
「その人を意地悪だと思うあなた」も
この世に存在しなくなる

だがあなたが突然消えるわけではない
あなたがそこにいる以上は
それを成立させるための対照が
無数に存在している
からだ

つまり自分が教師ならば生徒が存在するし
自分が生徒であるならば教師がいる
店主ならば客がいる
貧乏人の世界には金持ちが存在する

またあなたが自分に思う性格もそうだ
優しいと思うなら
優しさを思わせるなにがあるのであり
惨めだと思っているなら
惨めだと思わせるなにかがある

様々なものに取り囲まれて
あなたはそこに出現している
対極するものがあるから
自分が「何者か」になるわけだ

つまり自分は世界から独立した存在などではなく
いまそこで実感している世界と
常にワンセットであるということだ

だから世界の何かを攻撃すれば
必ず反撃を受けることになる
投げたボールがそのまま跳ね返って直撃する
なぜならその相手の正体は
自分自身であるからだ

どんな状況で生きていようとも
人は常に他の何かと対照の関係にある
つまり相対的な存在であり
常に「片割れ」であるといえる

自分とその対照はそれでひとつゆえに
自他のどちらに偏ることもなく
そのままを維持することで
その調和が起こる

調和とはその自他をゼロに帰するということ
二元の対立が落ちて一元化する
元の素材=霊魂に戻るということだ

つまり問題は解決を求めずして
消滅させることができる

 

シーツのうえの明暗

以前にも話したけども
自他の存在とは広げた1枚の白いシーツを
裏から指で持ち上げたようなものである

ここでいう他者というのは人に限らず
物事などすべてにおける「他」のことだ

その隆起が認められるのは光と影、
つまりコントラストという落差が
生まれるからであり
その明暗が「自他」に対応する

現実上におけるあらゆる「関係」とは
フラットな平面が波打った「ギャップ」だ
だからどんなものであれ
感情の起伏に影響する
というよりも
「すべてが感情そのもの」であるといえる

だから苦悶なく生きていたいなら
反発せずにその通りのままに
振る舞えばいいのだ

他者を審判せず
自分自身もそのままに認めることで
シーツの隆起がフラットに戻る
それが調和へのプロセスとなる
つまり他者に何も求めないとき
その明暗は弱くなりやがて消え去る

だけどもそれは「無視をしろ」
ということではない

誰かに何かを尋ねられたら
答えてあげればいいし
思い当たる修正点があれば
アドバイスをしてあげればいいだろう

対応できることや
答えられることは答えてあげればいい

ただし冒頭のとおり
「相手を説き伏せよう」なんて
思わないことだ

あなたが本当に相手にしているのは
その見えている世界の向こう側、
つまり霊魂なのであり
見えている世界の意味(シーツの隆起)に
囚われるかぎり
あなたはその解決に追われるはめになる
それは絶対に解決しない

上述したように
意味は自分の存在と対のものであるからだ

それは自分の影と戦っているようなもの
自分の尻尾を追いかけて
くるくる回り続ける犬のようなものだ

明暗あってのその隆起なのである
ゆえに「求めずして自然解決する流れ」を
理解しなければならない

「問題解決する自分」がいる限り
問題も永久にそこに留まることになるからだ

 

医者と患者のそれぞれの世界

たとえば優れた医者は
患者を「治してあげよう」などと考えていない
彼はただ自分のこと(シーツの隆起)を
受け入れて
やるべきことを遂行しているにすぎない

よって彼は仕事をこなしていく
患者はどんどん消滅(完治)していくから
彼の評判は知れ渡り
仕事が途絶えることはない

その仕事に関する研究や講義も
順調に進展していく
もちろんそれらを支えるための
家庭環境や収入も安定したものとなる

ひとつの仕事をクリアするたびに
隆起は一旦は薄れるけども
また影がやってきて明を際立てる
上昇と降下を繰り返して飛び続ける
パラグライダーのようなものだ

彼の見えている世界のなかでは
良い循環としてそれは映る
後述するけども
これは「隆起そのものを超えている状態」にある

だが自分が「患者の世界」にあるとき
早く治りたいとして主治医や
病状の回復に依存する傾向に陥ってしまう
つまり自ら投げたボールに直撃し続け
隆起のコントラストはきつくなっていく
ゆえに病状はなかなか改善しなくなる

自らが医者との関係を強化しているのだ
つまり患者であり続けなければならなくなる
この場合は隆起は一度も消滅せず
同じ現実に留まっている様子にある
日々は悪い循環として世界に映る

だから良かれ悪かれ
対照に依存するというのは
その問題を継続させることに他ならない

そのループから抜け出るには
いまある自分の役割は
「何であるのか」を明確にし
それを全うするだけでいい

人間関係であるならば
自分はその相手とどのような関係であり
そして日頃はその関係を
「超えたところに出ようとしていないか」を
常々自己を観察してみることだ

良い人間に思われようだとか
相手に配慮がないなどと思い煩うとかね
それらは関係性での
自分の役割を逸脱したものである

会社が苦痛であるなら
なぜ苦痛であるのかをよく考えみるといい
本来の関係を超えたものを
その対照に追求しているはずだ

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