あのひとに会いたい

演劇などの舞台をみて感動する
神秘的な風景をみて深い気持ちになる

でも何かをみて「ああすごいなあ」と
心の声が言っているならば
それは感動しているふりにすぎない

すでに心の演技が入っている

本当はどうでもいいものを
せっかく目の前にあるのだからと
白々しい笑顔と拍手をしているだけだ

もちろん自分でも
そんな心の欺瞞に気付いている

だけども
「そんなはずはない」
「これは素晴らしいものだ」と
心に言い聞かせる

その繰り返しの結果
そうやって「言い聞かせること」が
美徳であるようになってしまった

 

2.

つまりこうだ

「こういうときは
このように思わなければならない」

まるでタイミングを合わせて
ボタンを押すだけの何かのゲームのようだ

もはや目の前でモーセが海を割っても

「これは凄いと言うべきところです」
「私はそのポイントをちゃんと理解しています」

そんな滑稽な理解者になって
自分が徳や知恵のある人間だと錯覚する

もうイエスや釈迦がタイムマシンに乗って
遥々現れようとも
「彼は素晴らしい人物だ」という
自分の言葉に酔うことしかできない

何も見えていないのだよ

家族のほんの小さな仕草も
その声も
冬の空気も

全部無視している

見えているのは
自分の心の声だけ

 

3.

そんな感じで生きているものだから
いつの頃からか感動は買うものになった

良いものは悪いものの中から
選び出すものになった

友情も夫婦仲もいつも打算的で
たまに素晴らしい話を読んだりして
相手をよく理解しようとしても
やはりどこかうさん臭い感じがする
その罪を相手に擦りつける

自分は善良に接しているというのに
あいつがあんな感じだから
うまくいかないじゃないか

そうして生きた果てに
途方もない後悔の念を背負うことになる

余生がわずかになって
「自分が死ぬ」ということの意味に直面した時
深い考察をするようになるからだ

 

だいたいのパターンは決まっている

「自分の人生とはなんだったのか」

この問いからはじまり
そして今まで送ってきた生活のすべてを
まったく間違えて捉えていたことに気づく

人生に「与えられていたすべてのもの」を
台無しにし続けてきたのだとね

 

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  1. tomoya より:
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    • 涅槃の書-自分 より:
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  2. tomonori より:
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  3. tamatama3 より:
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