神のみている夢

故人の遺影を前にすると
結局、”私たち”というのは
個々に実在しているのではなく

ここには行き来する”思い”だけ
あるのだとわかる

たとえば親しかった故人がいて
そしてその人が抱えていた苦悩や
人生をよく知ってるとしよう

たとえばその人は
自分の家族についてずっと悩み続けていた

やがてあなたが
その人の遺影を前に手を合わせるとき

たしかにその人の吐露や
自分をわかってもらいたいがゆえの
身振りが思い出されるけども
しかしもうその人はどこにもいない

そうなるとあなたがみていた
苦悩してた”その人”とはなんだったのか?

もちろん生前のその人に
「あなたは数年後にはもう消えてなくなるから
苦しむだけ無駄ですよ」なんて
そんなことを言ったところで
その人には何の救いにもならなかっただろうし

そもそもそんなこと
あなたも言いたくないだろう

だがその人はもう消えてなくなってる
探してもどこにもいない

じゃあそこには
本当はなにがあったのだろう?

あなたはその人の気持ちや情念を感じていた

そう、そこにあったのは
行き来していた「思い」だけなんだ

 

“私たち”は幻

行き来している「思い」が
その苦しんでいた人の姿を出現させ
その人と関わる自分もまた
その行き来している「思い」のなかに現れていた

いまその人を思い出しているならば
いまもそうだね

その人や自分の思いがあるのではなく
「思い」の行き来の”なか”に
その人や自分の姿が措定的に出現する

なぜなら思いが思いとして成立するには
なんらかの足場を必要とするからだ

たとえば”不信感”が成立するには
自分と対象となる相手や物事がなければならない

だから普段あなたが理解しているのとは
“逆”であって

自分が相手に不信感を抱いているのではなく
不信感という「思い」がまずここにあり
それが自分や相手という幻を生むんだ

憎しみや惨めさも同じく
自分とその対象が”現れる”

それはよく話すように
不安な気持ちで眠れば

日頃は仲のいい友人や
なんでもないはずの日常の風景が
不穏な姿として現れてくるようなものだね

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  1. uriko より:
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    • 涅槃の書-自分 より:
      全文をお読みいただくにはご入会後にログインしてください。数千本の記事を自由にご覧いただけます→

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